コンロッド・ベアリングに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。
1 | プレーン・ベアリングには一般にトリメタル(三層メタル)が用いられ、アルミニウムの軽量化を生かし、その欠点であるなじみ性、埋没性の悪さなどを、鉛とすずの合金又は鉛とインジウムの合金により補っている。 |
2 | プレーン・ベアリングのクラッシュ・ハイトが大き過ぎると、ベアリング・ハウジングとベアリングの裏金との密着が悪くなり熱伝導不良による焼き付きなどを起こす原因となる。 |
3 | ニードル・ローラ・ベアリングの材料は、耐摩耗性、耐衝撃性、耐食性、耐熱性にも優れることが要求されるため、一般に高炭素クロム鋼(軸受鋼)が用いられる。 |
4 | ニードル・ローラ・ベアリングは分割式コンロッドに用いられ、小端部とピストン・ピンの間、大端部とクランク・ピンの間に組み込まれている。 |
答え:3
ここでは適切なものを選択するため、答えは3となります。
井田指導員の一言アドバイス
1.プレーン・ベアリングには一般にトリメタル(三層メタル)が用いられ、ケルメット・メタルの機械的強度を生かし、その欠点であるなじみ性、埋没性の悪さなどを、鉛とすずの合金又は鉛とインジウムの合金により補っています。
2.プレーン・ベアリングのクラッシュ・ハイトが小さ過ぎると、ベアリング・ハウジングとベアリングの裏金との密着が悪くなり熱伝導不良による焼き付きなどを起こす原因となります。
4.ニードル・ローラ・ベアリングは一体式コンロッドに用いられ、小端部とピストン・ピンの間、大端部とクランク・ピンの間に組み込まれています。