CEO挨拶

BDSの使命

環境と相場の変化

2024年も業界を取り巻く環境は目まぐるしく変化しました。新車出荷台数は過去に例を見ない水準にまで落ち込み、商材不足に悩まされた販売店様も多い事と存じます。コロナ禍で異常とも言える程に高騰した中古車価格は、徐々に落ち着いて正常化へ向かっていましたが、新車不足と貿易需要から、2025年1月現在、再び価格が高騰しております。

昨年11月の柏の杜定例オークションでは、平均単価がはじめて50万円を超えました。勿論、出品車両のラインアップの変化による影響もありますが、平均単価は上がり続ける一方です。オークションの主催者としては、値段が上がり市場が盛り上がる事はありがたいのですが、適正価格を大幅に上回るような高騰は、業界にとって決して良い状況ではないと見ております。オートバイに対する需要は底堅いものがありますが、コロナ禍のオートバイブームの様な強さはありません。国内では昨今、あらゆる商品がコストアップの流れにあるため、オートバイについてもある程度の価格上昇は避けられないでしょうが、価格に見合った付加価値を付けていかなければ、ユーザーはついてこれなくなるのではないでしょうか。

BDSオークションの在り方

その様な状況下、弊社ではオークションの使命を改めて強く感じております。BDSは創業以来、「二輪販売店様の為の総合サービス会社」を標榜しております。弊社はオークションを運営しておりますが、我々自身はオークション会社という認識は抱いておりません。

オークションは総合サービスの中の一つと位置付けており、「オークションを通じて商材(良質な中古車)を会員店様へご提供する事」をオークションの目的としております。販売店様のご商売の環境が厳しくなる中、皆様が安心して売り買いをしていただけるよう、検査をはじめとしたサービスを常に向上させ、何としても商材を安定的にご提供しなければならないと、強い使命感を持って運営しております。

昨年はオークション出品車両の検査工程に診断機を導入し、エラーの原因を解析して診断レポートを表示する事としました。落札店様からは「安心して買える」「原因探求の手間が省けた」とのお声を、出品店様からも「原因が明確になった事で相場並みの価格で売れた」と、双方からご評価いただいております。

検査工程におけるTEXA診断機の導入

また、落札車のクレーム申請期限について、従来は「10日間もしくはBAS配送利用時は到着日+1日」としておりましたが、「到着日+3日」と延長をしました。これは昨今の販売店様の人手不足の状況を鑑みたもので、こちらもご好評を頂戴しております。

BDSオークションが目指す姿は「信頼のオークション」です。これからも皆様により安心して売り買いいただけるように尽力して参ります。

代表取締役CEO