スズキイベント

スズキがリターンライダー対象のスクールを開催

公開日: 2026/06/30

更新日: 2026/07/01

若い頃バイクに乗り、その後仕事や結婚等を機に一度は離れたものの、子育てなどがひと段落し、40~50代を迎えて再びバイクに乗り始めるようになった“リターンライダー”。コロナ禍によるバイクブームの再燃等を経て、その数は増えた感がある。ライダー人口の増加は二輪業界にとって喜ばしいニュースである一方、安全面の課題が浮き彫りになっているのも事実だ。

2025年度における自動二輪車乗車中の死傷者数(警察庁交通事故統計)を見ると、最多の20代に次いで50代が2位、40代が3位を占めている。こうした市場動向をはじめ、スズキにおける40代以上の購入比率の高まり、さらには多くのユーザーからの要望などを受け、同社は昨年より、「スズキリターンライダースクール」をスタート。5月17日には仙台北自動車学校で、今年度最初のスクールが開催された。

頭と体のバランスを意識し練習できるカリキュラムを設定

年齢を重ねると構えるように座るユーザーが多く見られるため、前傾を意識した正しい乗車姿勢を確認
年齢を重ねると構えるように座るユーザーが多く見られるため、前傾を意識した正しい乗車姿勢を確認

参加資格は、30歳以上のビギナーおよびリターンライダー。当日は30代3人、50代6人、60代6人の計15人が参加した。ブランク期間は10年未満が1人、20年未満が4人、20年以上が4人と、久しぶりにバイクに乗るユーザーが大半を占めていた。またレンタル車両(GSX250R)も用意されているが、参加者のなかには北海道や東京から自走で駆け付けたユーザーもおり、同スクールへの関心度の高さが伝わってきた。

当日は座学から始まり、右折時や出会い頭といった二輪車乗車中における事故が多いシチュエーションなどを学ぶとともに、正しい乗車姿勢を確認。その後、実技講習へと移行し、午前中は加速減速や反応制動といったブレーキング、定常円旋回などの低速バランス、午後からはスラロームやコース走行を実施した。はじめは昔の感覚を思い出すように慎重に走っていた参加者だが、次第に勘を取り戻した様子。スラロームとコース走行では、ブランクを感じさせない軽快なライディングを披露するユーザーの姿も見受けられた。

スクールでは終始、インストラクターに質問を行うユーザーの姿が見受けられた
スクールでは終始、インストラクターに質問を行うユーザーの姿が見受けられた

特徴的だったのは、各練習を行う前にインストラクターが模範走行を行うだけでなく、ポイントについて丁寧に説明を行っていたこと。この理由について、スズキ二輪広報営業企画部部長の坂本清さんは次のように説明する。

「リターンライダーは年齢による体の硬さがあったり、かつての感覚が残っていたりするため、直感的に走るだけでは上達しづらい。そこで当スクールでは、体の動きがバイクの挙動にどう影響するかを論理的に説明し、まずは頭で理解してもらうことを重視しています。その上で実践に移ることで、より理解を深めていただく。気持ちは若くても体が追い付かない、というギャップを埋めるため、頭と体のバランスを意識しながら練習できるカリキュラムとしています」

この他、スズキリターンライダースクールでは、個々のレベルに応じたクラス分けも取り入れており、午後には発進確認や低速走行に注力するチーム、スラロームを行うチームに分かれ、それぞれの課題に応じた練習を実施。また、ユーザーが自身の走りを見返して復習できるよう、動画を撮影して参加者限定で公開する取り組みも行っている。

参加者からは、「もう一度バイクに乗りたいと思い参加。20年振りでしたが、意外と乗れました」「年に3回ほどしか乗らないため、去年に引き続き今年も参加。クローズドコースなので、万が一転倒してもクルマに轢かれるような心配がないので安心です」「とにかく楽しい。休憩が多いことも嬉しいですね」といった感想が聞かれた。

次第に勘を取り戻し、コース走行では軽快なライディングを披露
次第に勘を取り戻し、コース走行では軽快なライディングを披露

今年度は7月12日に愛知県、同月26日に大阪で開催を控えているが、大阪は既に定員に達しているとのこと。今後の展開について前出の坂本さんは、「さらに開催回数を増やしていきたい」とも話す。ブランクに不安を抱えるリターンライダーは、スズキが行っているスクール参加してみてはいかがだろうか。

スズキリターンライダースクール : https://www.suzuki-oe.jp/usafety/

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