業界トピックウェア・用品類注目

ホットロッド文化をルーツに持つクレイ・スミス

公開日: 2025/10/10

更新日: 2025/10/14

ホットロッドという文化がある。ハーレーやアメ車好きには馴染み深いアメリカ発祥のカルチャーだが、国産車ユーザー、特に現在の若者層には浸透していないかもしれない。それでも黄色い二つ目玉が特徴のムーンアイズや、赤毛のスモーキングウッドペッカーをあしらった、クレイ・スミスを目にしたことはあるはずだ。もしかすると純粋にデザインに魅かれて、何らかの商品を購入しているかもしれない。

1930年代に西海岸で誕生した「ハイパフォーマンス・パーツメーカー」の伝統を纏う

1930年代に西海岸で誕生した「ハイパフォーマンス・パーツメーカー」の伝統を纏う
1930年代に西海岸で誕生した「ハイパフォーマンス・パーツメーカー」の伝統を纏う

ホットロッドとは、1930年代にアメリカ西海岸で発祥したカスタム文化である。チョッパーやボバー、カフェレーサーとは異なり、四輪のカスタムを起源とするのが特徴だ。ボンネットやフェンダーを排して軽量化、エンジンをチューンナップしてサーキットやドラッグレース、ストリートで速さを競った。今回紹介するクレイ・スミスは、1930年代からホットロッドカルチャーを牽引したパーツメーカーの名称である。創業者が自分自身のレースカーのために設計・製作したカムシャフトで輝かしい戦績を残した。現在でもレーシングエンジンの世界で有名なクレイ・スミス社、ブランドロゴのスモーキングウッドペッカーは、葉巻を愛し髪が赤毛だった創業者・クレイ・スミスがモデルとなっている。

ホットロッド文化の特徴は速さを追求したチューニングだけではなく、マシンを彩ったド派手なカラーリングにもあった。職人の手書きによるピンストライプやファイヤーパターンなどは、この時代に生まれて定着していったものだ。

あくまでホットロッドや西海岸限定だったこれらのカルチャーが日本で認知されるようになった背景に、ライセンス商品の存在がある。90年代に起こったアメカジブーム、その後のハーレー人気も追い風となった。パーツメーカー、アパレル、ガソリン・オイルなどの数多くのアメリカンブランドが、カスタムバイクやアパレルを彩った。そんな商品の中にはオリジナルのブランドイメージを逸脱する物も少なくなかったが、日本のハーレー文化・アメ車人気の礎になったことは間違いない。

「クレイスミスキャムズはキャッチーなロゴからすでにご存じの方も少なくないと思いますが、実は古い歴史のあるホットロッドカルチャーを牽引してきた重要人物であり、ハイパフォーマンス・パーツメーカーの名称なんです。弊社アパレルを通じてホットロッドカルチャーの歴史やかっこよさを感じていただけたらうれしいです」とオリオンエースの藤原氏は語る。

古き良きアメリカのホットロッド文化。1930年代に西海岸でうまれたカルチャーは、2025年の日本において更なる進化を遂げている。現在ではホットロッドカスタムショーをはじめとする各種イベントが日本国内で行われている。本家のアメリカ西海岸を離れ、独自に進化しているのだ。

ORIONACE オフィシャルサイト

アメリカンなバイク用品を展開中のオリオンエースのOFFICIAL SITEです。ユニークでチャーミングなオリジナルアイテムを作り届けております。

バイクショップの求人
BDSバイクセンサー

人気記事ランキング

軽二輪の出荷台数は前年同期の5割増! 2025年1〜9月・出荷台数&販売台数

コロナ禍において需要が拡大した二輪業界だが、その動きも落ち着いてきており、今後どう推移するかを見...


「CB1000F/SE」足つき&取り回し! 小林ゆき絶賛、1000ccとは思えない扱いやすさです!

バイクジャーナリストの小林ゆきさんとBDSバイクセンサーイメージガールの竹川由華さんが、Hondaを代表...


二輪免許取得者数33万6943人でコロナ前の水準に戻る。年齢別ボリュームゾーンは20~24歳

二輪免許の取得。これは免許区分に関わらず、バイクに乗る、という意志の表れである。つまり、この数字...


制限速度が半分に!? 2026年からの新しいルール

時代に合わせて少しずつ変化している道路交通法。来年以降の二輪に関わる改正道路交通法施行令にはどの...


【販売店取材】CROSS PAINT SERVICE 森下純 部長(愛知県瀬戸市)<後編>

愛知県でオートバイ流通などを手掛ける株式会社CROSSは2022年より、二輪車などの商材のリペアと塗装に専...


2024年二輪国内保有台数。全体はマイナスだが、原付二種以上の合計では過去最多を記録!

2024年の二輪国内保有台数が約1028万台となっていることが、経済産業省『二輪車産業の概況』によって分...


世界的に拡大する電動アシスト自転車市場、日本の国内販売台数は80万台超と“ママチャリ”以上

電動アシスト自転車という言葉を聞くようになって久しい。初めて国内で販売されたのは1993 年。あれから...


「第5回BDSバイクセンサー秋の祭典」、約2000人が来場!

BDSは11月15日、一般ユーザー向けイベント「第5回BDSバイクセンサー秋の祭典」を柏の杜会場で開催した。...


2024年新車国内出荷台数、約32万台でコロナ禍以前の水準に

2024年の新車国内出荷台数は32万0300台(二輪車新聞調べ・推定値)となり、コロナ禍以前の水準となった...


2024年キャッシュレス決済比率は42.8%。導入の課題は決済手数料分のコストをいかに確保するか

かつて“現金大国”と呼ばれた日本だが、いまや財布を持たなくても不自由なく生活できる時代となりつつあ...


DYM
SEO Ranking