公開日: 2025/03/13
更新日: 2025/03/17
3月24日より、マイナンバーカードと運転免許証を一体化させた「マイナ免許証」の運用がスタートする。そこで今回は、何が変わるのかをおさらいしていく。
マイナ免許証は、新しくカードが発行されるわけでなく、元々持っているマイナカードのICチップ部分に、免許証の情報が記録される仕組みとなっている。なお、一体化は任意のため、従来の免許証も引き続き使用し続けることができる。つまり3月以降は、下記の3つから選べるようになる。
・マイナンバーカードと運転免許証を一体化し、今お持ちの運転免許証を返納
・マイナンバーカードと運転免許証を一体化した上、今お持ちの運転免許証も引き続き保有
・マイナンバーカードと運転免許証を一体化せず、運転免許証のみ保有する
(※警視庁HPより抜粋)
では、マイナ免許証を取得することのメリットは何か。警視庁は次の2つを強調している。まず1つ目は、免許更新時の講習のオンライン化。いままでは免許センターや警察署で、30分から1時間の講習を受ける必要があった。けれどもマイナ免許証を取得すれば、「優良運転者」と「一般運転者」はパソコンやスマホなど、オンラインで講習を受けることができるようになるのだ。
なお、オンラインで受けることができるのは講習のみで、視力検査や写真撮影、免許情報の書き換えは免許センターや警察署で行う必要がある。また違反運転者や初回更新者は、オンライン講習の対象外となる。
2つ目は、住所や氏名変更のワンストップ化。いままで引っ越しや結婚をした場合、免許証の住所や氏名の変更は、自治体に届け出を行ってから、免許センターや警察署でも変更手続きをする必要があった。けれどもマイナ免許証は、自治体に届け出をすれば、免許証の住所や氏名も書き換えることができる。つまり、1箇所で手続きを終えられるのだ。
この他、マイナ免許証を習得するメリットは、新規取得時および、更新時の手数料が見直されることにある。詳細はグラフの通りとなり、マイナ免許証のみの場合は値下げされる。そのため、手数料を抑えたいと考える人には、マイナ免許証がお得と言える。
マイナ免許証の切り替えは、免許センターか指定の警察署で手続き可能。この一体化について警視庁は、予約制を導入予定とHPで記載している。
前述のように、マイナ免許証導入多くのメリットをもたらす。特にオンライン講習の導入は、忙しい現代人にとっては大きな恩恵と言える。一方で、「有効期限が分かりにくい」「1つのカードですべてを知られる可能性があるのは怖い」など、様々な意見があるのも事実。導入にあたっては、自身の状況や考え方を踏まえ、慎重に判断することが求められる。
人気記事ランキング