公開日: 2026/06/11
更新日: 2026/06/19
機能とデザイン、さらに快適な歩行性能までプラスされたアドベンチャーブーツが、ライダーの注目を集めている。
ドベンチャーバイクというカテゴリーが、人気モデルとして定着して久しい。代表的なモデルとしてBMWのR1300GSを筆頭に、ドゥカティムルティストラーダV4S、KTM1390スーパーアドベンチャー Sエボなどの欧州勢がトップモデルに君臨している。
国産ではホンダCRF1100LアフリカツインやスズキVストロームが人気を博し、これら国産シリーズには250ccがラインアップ。その結果、アドベンチャーバイクは、ハイパワーで大型のスペシャルマシンだけではなく、初心者でも入手できるカテゴリーとして定着した。
アドベンチャーバイクのルーツはデュアルパーパス(オンオフ両用)と言われた名車達である。国産車のルーツを辿ればヤマハXT600テネレ、ホンダXLV750Rの1980年代にまで遡る。これらは「パリダカールラリー」参戦を視野に開発された本格派デュアルパーパスモデルであった。しかし、現在のダカールラリー(開催地をサウジアラビアに移し、名称を変更)はレギュレーションにより市販レーサーが投入されている。現代のアドベンチャーバイクには、世界ラリー参戦を視野に入れたポテンシャルは与えられていない。
つまりアドベンチャーバイクのユーザーはダカールラリーなどに思いを馳せて、アドベンチャーバイクを購入している訳ではないということなのだ。
快適なポジション、ある程度の悪路なら対応できる走破性、大容量の燃料タンク、多様な積載性。アドベンチャーモデルの人気の秘密はロングツーリングにおける実用性とズバリ、アウトドアイメージとの融合にある。このアドベンチャー(冒険)とアウトドアの要素が、ライダーファッションにも大きな変化を与えた。アドベンチャーブーツと呼ばれるライディングシューズはその一例である。
例えばこのFormaのADVENTURE Dryを見ていただきたい。アドベンチャーブーツの最大の特徴は、過酷なオフロード走行に耐えるあらゆる機能を持ちながら、ロングツーリングでも疲労しない汎用性を持っているということ。ツーリング先での歩行性能にも重きを置いている。本格派のオフロードブーツは堅牢であるが故に硬くて重く、歩行に適しているとは言い難い。軽量で比較的柔らかいトライアルブーツとオフロードブーツの中間的な性格をアドベンチャーブーツは持っている。さらにADVENTURE DryはフルグレインレザーとDRY-TEX®フィルムによるハイブリッド仕様で、高級感と防湿効果も兼ね備えている。ショートタイプも用意されている点も見逃せない。
このようにアドベンチャーバイクの人気が、ライダーの足元にも進化と変化を及ぼしている。Formaブランドのみならず、各ライディングブーツメーカーが、デザインを吟味したラインアップに注力しているので、今後の展開がますます楽しみである。
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