ニューモデルビジネス注目

『ガチ乗り系トライク』APtrikes250、販売開始!

公開日: 2025/04/09

更新日: 2025/04/10

2024年9月号で紹介した株式会社カーターの『APtrikes250』。BDSレポートWEB版でもかなりアクセスがあり、今年に入ってからもアクセス数上位にランキングされていた。掲載当時は、プロトタイプで近々発売予定というものだったが、2月に抽選販売がスタート。3月15日からは随時受付が始まっている。

『APtrikes250』は3月時点で既に予約台数が約200台

ZONGSHEN製の250ccエンジン
ZONGSHEN製の250ccエンジン

普通二輪免許や大型二輪免許が不要。普通自動車免許で乗ることができ、車検も不要。保険や税金も安い。『APtrikes125( 以下、125)』は、まさにそんな乗り物だ。その125に、このほど仲間が加わった。それが250ccモデルの『APtrikes250(以下、250)』。

搭載するエンジンは、125と同じくZONGSHEN製。排気量は246.2ccで、水冷4ストロークOHV・2バルブ・単気筒。最高出力は15.6PS/7000rpm、最大トルクは19.5Nm/5000rpm。125と比較すると、パワーで7PS、トルクで10.7Nmほど向上。パワー・トルクともに2倍前後、アップしているのだ。

「『もっとパワーが欲しい』『もう少し、坂がのぼりやすくなるといいんだけど』など、お客さんの声に応えるものとして、250を開発しました」(株式会社カーター・中村聖士社長)

125も250も海外製で輸入販売元となっているのは、神奈川県相模原市にある株式会社カーター。同社は輸入販売元と言っても、強度や性能などあらゆる面において数々のフィードバックを行っているので、実質的にはメーカーに近い。250の開発においてもいくつも提案し、そのアイデアが各所に反映されている。

小誌2024年9月号で250を取り上げているが、当時はプロトタイプとして数々のテストを行っていた段階。その一つが高速道路の走行である。

「125も、高速道路走行は可能ですが、推奨していません。でも、乗る人はいました。安全な走行を考えるとトライクの法定速度が出せるパワーは欲しい。そこで、250のプロトタイプで神奈川から大阪まで高速道路を走り、性能をチェックしました」

数々のテストを経て完成したのが250。2月に抽選販売の予約がスタートし、3月時点で予約台数は200台以上。3月15日以降は抽選販売ではなく、通常の購入申込が可能となっている。ただ、かつて存在していた三輪自動車と同様に、横転のリスクがあることから、カーターでは250も高速道路走行を推奨していない。無闇に製品をゴリ押しせず、このリスクをしっかりとユーザーに伝える姿勢は、250の注文条件にも表れている。

キャッチフレーズからも分かる125ccモデルと250ccモデルの違い

ギア付きバイクと同じ運転操作のAPtrikes250
ギア付きバイクと同じ運転操作のAPtrikes250

250は誰でもすぐに買えるというわけではない。購入するにはカーターからの条件を満たす必要がある。例を挙げれば『試乗すること』。

「250は、かなりパワーアップしているので、125に乗っていた人にも試乗していただきます。また、250もオーダーされた方の多くは40代以上のバイク経験者。125はクラッチ操作がありませんでしたが、250の運転操作はギア付きのバイクと全く同じ。けれどもその感覚で乗ると挙動面で違いを感じると思います。買ってから『思っていたのと違う』とならないよう、試乗していただいてからの注文としています」

125と250はユーザー特性の違いだけではなく、主な用途にも違いがある。それは、キャッチフレーズでも表現されている。125は『チョイ乗り系トライク』だが、250は『ガチ乗り系トライク』。

「125はちょっとそこまでなど、日常の足的な使い方が主体ですが、250はもう少し世界を広げて趣味も楽しめる性能としています」

販売店としては自店で取り扱えるかが気になるところだろう供給に関しては、カーターが一手に引き受けて全国に配送するのではなく、九州、関西に協力店があり、九州のユーザーに納める場合、九州の協力店にコンテナが届き、そこからユーザーに発送されるという仕組みだ。

「販売代理店は随時、募集していますが、条件や基準がありますので、直接お問い合わせください」

PRIMARIDE|プリマライド - 神奈川県相模原市

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