公開日: 2026/09/03
更新日: 2026/09/07
年々暑さが増していく昨今、冷たくサッパリとした麺類が人気だ。そんな中、日清食品は7月20日より、“冷水5分”で食べられる「冷しカップヌードル」の販売を開始している。
カップヌードルは、今年で55周年を迎える日清食品のカップ麺ブランドの一つ。麺を高温の植物油で揚げて乾燥させる「瞬間油熱乾燥法」によって、お湯をかけるだけですぐに食べることができる。その手軽さから長年人気を集めている商品だ。
今回の冷しカップヌードルは、5年もの歳月をかけて開発されており、冷水で麺を戻せる特許技術「コールドリハイド製法」を新たに採用している。これにより、お湯や氷を使わずに冷たい状態のカップヌードルが手軽に食べられるようになった。
味は「鶏塩レモン味」と「ピリ辛キムチ味」の2種類を展開。鶏塩レモン味は、鶏のうまみとカツオ・煮干しの出汁が効いたスープにレモンの香りが加わることで、さわやかな後味に仕上がっている。またピリ辛キムチ味は、キムチの酸味と辛味がしっかりと主張しつつ、カップヌードル自体のうまみと調和した一杯となっている。まさに暑い日にもピッタリな商品といえるだろう。
冷しカップヌードルは暑い日に食べるだけでなく、災害時の非常食としても注目されている。地震や台風などが発生した場合、電気やガスが止まり、お湯をすぐに用意できないという人は少なくない。そんな状況下で、水を注ぐと短時間で完成する食品は重宝されている。
一般的な非常食の中には水で調理できる商品もあるが、その多くがお湯で作るよりも時間を要するという。例えば、アルファ化米の多くはお湯を注げば15分で完成するのに対し、水で調理すると60分と4倍もの時間がかかる。そのため、冷水5分で食べられる同製品は、非常食として期待されているのだ。
また、災害時の食事には美味しさも重要だ。避難生活が続くと、先の見えない不安や慣れない環境によってストレスが溜まりやすい。場合によっては、不眠や食欲不振などを発症する恐れもあるのだ。そんな時に美味しい食事があるだけでも心の癒しとなり、ストレスの軽減につながるという。
そのため、非常食選びでは味が重要視されている。災害時に、用意した食品が口に合わないというトラブルを防ぐためだ。食べ慣れたものであれば、非常時でも「美味しく食べられる」という心理的な安心感にもつながる。このことからも、日常的に食べやすく、美味しい冷しカップヌードルは災害時の非常食として適しているといえる。
利便性と美味しさを兼ね備え、冷水5分で簡単に作れる冷しカップヌードルだが、発売直後はその話題性から売り切れになる店舗が出るほどの人気を集めた。筆者も実際に数件の店舗を巡って購入し、食べてみたところ、常温の水でも麺が柔らかくなり、美味しく食べることができた。新たなカップヌードルは、暑い日はもちろんのこと、非常食を買う時の新たな選択肢となるだろう。
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