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休日の全世代インターネット平均利用時間は200分超。いまやSNSは老若男女が活用するツール

公開日: 2025/06/12

更新日: 2025/06/16

かつては紙媒体や、店頭でのポスター掲示が中心だった二輪販売店の情報発信。けれども今日は、SNSがユーザーとの重要な接点となり、集客のカギを握ってもいる。そこで今回は、SNSに関する調査結果をもとに、ユーザーのSNSとの関わり方を分析していく。

最も利用されているSNSは「LINE」

資料提供:クロス・マーケティング
資料提供:クロス・マーケティング

今日の生活において、欠かせない存在となっているSNS。LINEをはじめ、Xやインスタグラム、フェイスブック、Tik Tok、You Tubeなど様々なツールがあるが、利用者は年々増加しており、若者に限らず多くの世代から重宝されている。二輪販売店においても、自店の情報発信および、集客のための重要なツールとなっていることは論を俟たない。

このSNSについて、4月にある調査が行われた。それは、マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが全国の20~69歳の男女を対象に実施した「SNSに関する調査(2025年)」というもの。サンプル数は1100件に登った。

最初の質問は「普段よく利用しているSNS(複数回答可)」について。回答で最も多かったのはLINEで60.1%となった。続いてYou Tubeが57.2%、Xが35.5%、インスタグラムが32.5%と続く。また世代や性別ごとに見ていくと、LINEは年齢が上がるほど、XとYou Tubeは若いほど利用率が高い傾向にあることが分かる。さらに、インスタグラムは20~40代女性の利用が多くなっていることが窺える。

では、彼らはSNSをどのような用途で利用しているのだろうか。最も多かったのは『動画視聴(37.3%)』。次いで、1位とあまり差はないが『メッセージのやりとり(36.7%)』、『写真・画像、文字情報(テキスト)の閲覧(21.1%)』となっている。一方、『自ら発信』は4.9%に留まり、多くのユーザーが情報収集を主な目的としていることが分かる。

この他、男性は『動画視聴』、女性は『メッセージのやりとり』がSNSの利用目的で最も多く、4割以上となっている。これらの結果から、YouTubeはもちろんのこと、Xやインスタグラム、Tik Tokなどの動画コンテンツは、より効果的な情報発信手段と考えることができる。

次に「検索ツール別の情報収集ジャンル(複数回答可)」という質問では、『エンタメ・趣味(30.1%)』が最多。それに『ニュース・時事(26.0%)』、『旅行・観光(18.5%)』が次ぐ。

そして「SNSに対して思うこと(複数回答可)」については、『いろいろな人の考え方や価値観を知ることができる(21.4%)』という回答が最多となった。2位以降は、『友人や家族とのコミュニケーションが手軽にできる(19.5%)』『プライバシーや個人情報の漏洩リスクが不安である(17.8%)』『新しい情報やトレンドをいち早く入手できる(17.2%)』と続いた。

SNSは情報収集において不可欠なツール

資料提供:総務省
資料提供:総務省

また、『マスメディアよりも、SNSを見ている時間が多い(13.5%)』との回答も上位となっている。総務省が昨年6月に発表した「令和5年度情報通信メディアの使用時間と情報行動に関する調査」では、休日の全世代(10~60代)インターネット平均利用時間は200分を超過。また、趣味・娯楽に関する情報を得るため、全世代がインターネットを最も利用しており、10~30代では90%前後という高い水準となっていることが分かった。ひと昔前、SNSは若者が使うものという認識であったが、いまや老若男女問わず活用されていることから、情報収集においていかに不可欠なツールとなっているかを窺うことができる。

かく言うBDSも各SNSを情報発信のツールとして活用している。その中で積極的に利用しているのは、LINEの公式アカウント。これは初期費用が無料となっており、約3分でアカウントを作成することができる。

またLINE運用ツールを活用することで、より効果的なアプローチを行うことも可能だ。同ツールではユーザーとのやりとりの中で、年代や性別といった項目を自動で収集・管理することができ、集めた情報をもとに1人ひとりの嗜好に合わせた情報だけを配信することもできる。実際にBDSにおいては、毎月1回開催している「BDS柏の杜会場見学ツアー」や、昨年11月に開催した「BDSバイクセンサー秋の祭典」などの情報を発信。参加者募集の一翼を担っている。

話が少しそれてしまったが、前述の調査結果でも明らかとなっているように、SNSは情報発信のツールとして重要な役割を担っている。これは二輪販売店にも同じことが言えるのだ。

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