公開日: 2025/09/26
更新日: 2025/09/30
カワサキモータースジャパンは9月1日、胸部プロテクター+対象ジャケット+カワサキプラザアパレルグッズがセットになった『セーフティパッケージ』の販売を開始した。対象店舗は全国のカワサキプラザで、対象期間は9月1日(月)から11月3日(月)までとなっている。
対象商品や価格については、近くのカワサキプラザに問い合わせるか、あるいはカワサキプラザに直接出向き、購入を考えている商品が対象となっているかを確認。胸部プロテクターをジャケットに装着すると、プロテクターの形状や厚さにもよるが、プロテクターなしの時よりも少々キツくなることがあるので、購入を考えている場合は、店で実際に試着などをしたほうが良いだろう。
ここ数年、バイクイベントなどではプロテクター装備のウェアを着ているユーザーの数が増えてきた感があるが、警視庁が9月3日に発表した『二輪車利用者に対するヘルメット及び胸部プロテクターの着用状況調査結果』によると、胸部プロテクターの着用率は9.9%(調査人数3344人)。これは、各警察署の街頭活動などで二輪の利用者から聞き取り調査結果をまとめたもので、年々、徐々にだが胸部プロテクターの着用率は向上している。しかしまだ、10%に満たないというのが現実なのだ。
胸部プロテクターを着用しない理由の上位には「着用が面倒(44.0%)」、「値段が高い(25.5%)」が挙げられているが、3位には「プロテクターを知らない(5.7%)」という声が入っている。まだまだ存在を知らないという人が約20人に1人もいるのだ。
また、二輪車乗車中死者の損傷主部位は、2024年は胸部が42.1%でトップ。2021年から2023年の平均で見ても、胸部は25.2%で2番目に多くなっている。もちろん、胸部プロテクターをすべてのユーザーが装着すれば、胸部損傷による死者がゼロになるというわけではない。だが、カワサキの『セーフティパッケージ』のような取り組みによって、少しでも着用率が高まっていけば、助かる命も増えるだろう。
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