公開日: 2025/03/13
更新日: 2025/03/17
自動車検査登録手続きのデジタル化に取り組む国土交通省は2月6日、関東運輸局の千葉運輸支局で移転登録などに関する申請書への入力がスマホやパソコンから行えるようになる『登録手続き申請書メーカー』の運用を開始した。これを皮切りに、2月~3月に関東運輸局管内の運輸支局・自動車検査登録事務所のうち18か所で、同申請書メーカーの運用が始まる。
スマホでWEB上のフォームに入力し、バーコードリーダーに読み込ませればOK。
関東運輸局は、『登録手続き申請書メーカー』を設置し2月6日より管内の一部の運輸支局・検査登録事務所で運用を開始した。これにより、申請書への入力がスマホやパソコンから簡単に行えるようになる。
国土交通省では2023年10月3日から12月28日にかけ、関東運輸局の東京運輸支局(東京都品川区)、神奈川運輸支局(神奈川県横浜市)、千葉運輸支局(千葉県千葉市)で、スマホやパソコンで申請書に必要な情報を入力できる『登録手続き申請書メーカー』の実証実験を行った。目的は、登録手続きにおける申請者の負担軽減や事務手続きの効率化。対象は軽自動車を除く自動車と250cc以下を除く二輪車で、以下を対象手続きとして実験を行った。
「ローンの完済/リースアップ(所有権留保の解除)」
「所有者及び使用者の変更(移転登録・変更登録)」
「氏名、住所及び使用の本拠の位置の変更(変更登録)」
「一時的な使用中止・輸出予定の届出(一時抹消登録・輸出抹消)」 ※移転・変更登録との複合申請にも対応
「車検証を紛失・盗難・毀損したときの再交付(自動車検査証再交付)」
「予備検査」
「継続検査」
そして、この実証実験の終了から約1年2か月が経過した今年2月6日、関東運輸局の千葉運輸支局で『登録手続き申請書メーカー』の運用が開始された、というわけだ。
対象となっているのは、千葉運輸支局を含め、関東運輸局管内の運輸支局及び自動車検査登録事務所のうち18か所。千葉運輸支局に続き、2月と3月に各所でスタートする。実証実験よりも実施場所が増えたが、対象手続きの内容に変更はない。
では、『登録手続き申請書メーカー』とは何なのか。これまでは申請書に手書きで必要事項を記入していたが、それをスマホやパソコンで行えるようにしたもので、申請書提出までわずか3ステップで完了する。
車種や手続き一覧で該当する項目にチェックを入れ、あとは手続き内容に沿った情報を入力していき、二次元バーコードを入手。その入手した二次元バーコードを運輸支局・事務所のバーコードリーダーにかざすと申請書が印刷されるので、それを窓口に提出。
関東運輸局には、例えば埼玉運輸支局など、今回対象外となった運輸支局・事務所があるが、それについては「今のところ運用を開始する予定はありません」(関東運輸局)という。
ただ、全国には関東運輸局以外にも北海道運輸局や九州運輸局など、北から南まで地域ごとに運輸局がある。いつどこがというのは後ほどアナウンスされるようだが、関東運輸局以外でも『登録手続き申請書メーカー』が運用される見込みだ。
『登録手続き申請書メーカー』へのアクセスhhttps://formaker.publicserviceplatform.com/
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