公開日: 2022/01/27
更新日: 2022/09/06
RS TAICHI(以下、RSタイチ)は11月21日、直営店の「TAICHI FLAGSHIP STORE」で女性ライダー向けイベント『TAICHI Women’s Day』(男性も参加可能)を開催。当日は200人以上のユーザーが参加し、賑わいを見せた。
TAICHI Women’s Dayでは、女性ライダーの運転技術向上やオートバイの楽しさを発信する活動を行う、TEAM MARIの井形ともさんによるライディングセミナーを実施。女性ライダーの悩みの種となっているバイクにスムーズに乗る方法や転ばない・倒さない技術、安全に乗るための装備などについて説明が行われた。他にも、TAICHIのシューズを試着して行う足つきチェックや、タイヤの空気圧など16項目を点検するメンテナンスアドバイスといったサービスも実施。また、クレープのキッチンカーを呼んで女性と小学生以下の来場者に無料で提供するなど、参加者に楽しんでもらうためのコンテンツが多数用意された。
当日は、女性向けイベントということもあり、店内を風船やペーパーフラワーで装飾したり、マネキンを多数設置して女性用のコーディネートを提案。さらに、寒さ対策として温かい飲み物やブランケットを準備するなど、ユーザーがくつろげるような環境づくりも行われた。
同イベントを開催した経緯について、RSタイチ販売促進課の髙木菜央さんは次のように説明する。
「近年、女性ライダーが増えてきているなかで、彼女たちに喜んでもらえるコンテンツを提供できないかと考えました。その際、通常のイベントだと女性にとっては敷居が高く、肩身が狭いのではないかと思い、思い切って女性ライダー向けと銘を打ったイベントを開催しました」
実際に女性の参加率は高く、通常時は男性が7~8割を占めるのに対し、当日は全体の半数が女性ライダーであったという。
近年、二輪免許の新規取得者数は増えており、2021年上期には22年振りに原付、普通二輪、大型二輪の全区分で、前年の数字からプラスとなった。上記のように、女性ライダーも増加しているわけだが、女性向けアパレルの売れ行きはどのように推移しているのだろうか。これについて髙木さんは、以下のように述べる。
「10年前と比べて2倍以上、販売数が伸びています。これは女性ライダーの増加もありますが、2011~2012年ごろからデザインの方向性をスポーティーからカジュアルに変更したことも要因の一つとなっていると考えます。以前はザ・バイクウェアといったオーソドックスなデザインが多くありましたが、路線を変えてからは、普段着としても身に着けられるような商品を増やしています」
その結果、女性の購入率は上昇。デザイン性や機能性の高さはもちろんのこと、充実のラインアップも多くのライダーから好評を得ている要因となっている。ちなみに、女性ライダーから高い支持を集めているのは、カジュアルな見た目が特長のライディングシューズ「RSS011」。やはり、ファッションとの融合性を考慮した商品が人気だという。
女性向けと銘を打つことで、多くの女性ライダーの集客に成功したTAICHI Women’s Day。アパレルメーカーが主催することで、各販社が開催するイベントとは異なる角度から、バイクの楽しみ方や装備の重要性を伝えることができたという。
女性が参加しやすいイベントは、高い需要があるようだ。
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