公開日: 2024/12/24
更新日: 2024/12/24
全国オートバイ協同組合連合会(AJ・大村直幸会長)は11月21日、都内のホテルで「第21回通常総会」を開催。令和6年事業報告および令和7年事業計画について審議を行い承認・可決された。また、2024年は任期満了に伴う役員改選年だが、大村会長は再任となり続投が確定した。
事業報告については、二輪車ETC車載器の普及や二輪公正競争規約の浸透、クラブAJカード発行推進、オートバイ議員連盟、議員懇話会との懸案事項への対応などについて報告がなされた。2025年の事業計画では、共同購買事業拡大に対する財務基盤強化を目途に、各ブロックの連絡協議会との連携を視野に入れつつ、事業計画を推進する、としている。
総会後に開かれた懇親会には、二輪業界と関係の深い議員が多数、駆け付けた。その一部について紹介する。まずは主催者を代表し、全国オートバイ協同組合連合会の大村直幸会長が壇上に立った。
「30年を超える組織活動の中で、数々の二輪に関わる問題を解決・改善してきた。現在、AJは47都道府県のうちの42に法人組織を持ち、任意団体が1団体ある。会員も店舗数で言えば2000を超えており、その結果が昨今であれば、新基準原付であり、9月に全面解除となった沖縄の通行帯問題だ。これはAJがなければ絶対に成し得なかったこと。感謝に堪えない」
続いて公明党オートバイ議員懇話会の斉藤鉄夫顧問(公明党代表)が挨拶。
「衆議院選挙では、AJの皆様には多大なご支援を賜り、心から御礼を申し上げる。皆様の懸命の応援は忘れない。今後、私自身、懇話会の中心として努力していく。国土交通省としてはツーリングプランの100kmという距離制限を緩和し80kmとした。だが、まだ足りないという声もある。公明党議員懇話会が全力を挙げて取り組む」
次に斉藤顧問より指名を受けた、議員懇話会前代表の北側一雄氏が挨拶した。
「二輪車の生産は、日本は世界一だが、ユーザー環境は決して良くはなく、課題が山積している。これらは皆様から教えていただいたこと。二輪車ユーザーがバイクを楽しみやすい環境を公明党、自民党とともに作っていきたい」
今回の総会には、首相指名選挙の決選投票で石破首相と総理の座を争った高市早苗オートバイ議員連盟副会長が来場した。
「皆様にはいつもお心にかけていただいている。若い頃には逢沢会長のもと、高速道路二人乗りの実現に向け、法改正に取り組んだ。最近、高速道路会社が二輪を応援してくれていることを心強く思う。特に、ETC車載器搭載バイクを対象としたキャンペーン展開や車載器購入助成金の補助など二輪を応援していただいている。これからも二輪文化、そして技術を世界に発信していきたい。かつて選挙が本当に厳しかった時、大阪から吉田会長(二輪車文化協会会長)が来てくれ、奈良県内の二輪販売店を一緒に回って下さったことは忘れていない。皆様のお力添えには深く感謝している」
乾杯の挨拶では、自民党オートバイ議員連盟の逢沢一郎会長がマイクを取った。
「公明党と自民党で協力し、高速道路料金適正化の問題、ETCの料金問題まなどに取り組むもまだ四輪に比べ割高。しっかりと取り組み、ツーリングプランの距離制限80kmをさらに緩和し50kmにまで持っていきたい。新国交大臣は間違いなく50kmにしてくれるもとの期待している。最終目標は、登録車1に対して軽0.8に対して、0.5を実現することだ。それを再認識したい」
乾杯の後、小池百合子東京都知事が来場。挨拶を行った。
「バイクは、日常の足として活用でき、また休日にはツーリングに出掛けるなど様々な楽しみ方、活かし方がある。一方、海外を見ると、街の活力は、バイクでどのくらいの人が動いているか、アセアン諸国は今もバイク人気は高い。あれは活力を示すバロメーターだ。来年11月には排気ガス規制が厳しくなり、産業そのものが大きく変わることも考えられるが、モビリティとしては重要なもの。今後の皆様の活躍に期待したい」
大物議員の来場は二輪業界を重要視している表れでもある。公明党オートバイ議員懇話会の斉藤顧問による「私自身が懇話会の中心として努力する」との言葉が印象的だった。
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