公開日: 2023/04/19
更新日: 2023/04/19
スズキ「TS185ER」シリーズ第1弾は、バイクジャーナリスト小林ゆきさんの足つきインプレ! 「TS」はスズキでもかなり伝統的な車種の名前。1970年代からあるストロークのトレールバイクです。2ストロークの単気筒、空冷エンジンは現代ではとても珍しい車両となっています!
早速足つきチェックをしていきたいと思います。
シート高はおそらく835mm(正確なスペックは不明)。私は手足短めの身長160cmですが、現在2月の撮影で最高気温7、8度。防寒対策でパンツを5枚重ね着しているので、いつもより更に短足になっております。ということで、短足状態から835mmまたがっていきましょう!しっかり真ん中にまたがってみると、両足つま先の母指球がしっかり付いており、ちょっとお尻をずらせばかかとも着きます。2ストローク単気筒ですから、シートの幅がかなり狭いのと、タンク容量も少ない分細いので、随分足つきが良いです。まず両足がついちゃう所で、感覚としてはシート高770~780mmぐらいの印象ですね。
ではまたがった状態でバイクを直立させると、足の力で軽く起こせちゃいます。踏み替えも車体が凄く軽いので何の不安もないです!サイドスタンドが払えるかどうかですが、またがった時点で左足がサイドスタンドに当たっているので、ツノも何もいらないですね。出すのも丁度良いところにバネが付いており、出し入れ楽ちんです。
続いて取り回しチェックしていきます!
車重は装備を入れて100kg程ということで、めちゃくちゃ軽いですね。ホイールのサイズは21で足回りはしっかりしていますが、ハンドルの位置もちょうどいいところにあります。まず左側にハンドルを切ってフルロックしてみると、ハンドルがお腹に刺さることも無くちょうどいい切れ角です。かなりバイクを寝かせた状態での取り回しになりますが、とにかく軽いのでどうにでもできちゃいます。右側のフルロックも、実に楽ちんです。
続いてバッグ。右にハンドルを切ったまま、バックしてもバイクに対するポジションをほとんど変えることなく、押し引きできます。左にハンドルを切ってのバッグはというと、これも本当に楽ちんで後ろを見ながら押せる余裕があります。TS185ER、とても軽くて取り回しのバランスが良いバイクでした!
【小林ゆきさん略歴】
横浜育ちのバイクブーム世代。バイク雑誌の編集者を経て、現在はフリーランスのライダー&ライター。バイクを社会や文化の側面で語ることを得意としている。愛車は総走行距離25万kmを超えるKawasaki GPz900RやNinja H2など10台。普段から移動はバイクの街乗り派だが、自らレースに参戦したり鈴鹿8耐監督を経験するなど、ロードレースもたしなむ。ライフワークとしてマン島TTレースに1996年から通い続け、モータースポーツ文化をアカデミックな側面からも考察する。
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