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『APtrikes250』のプロトタイプ公開、発売は今秋。正規販売店募集も近日中に開始予定!

公開日: 2024/08/30

更新日: 2024/09/09

普通自動車免許で乗ることができ、3人乗車も可能で車検も不要な、クルマとバイクの『いいとこどり』の乗り物『APtrikes125』。その排気量をアップさせた『APtrikes250』のプロトタイプを、神奈川県相模原市の株式会社カーターが公開した。今年の秋頃に発売予定で、近日中に正規販売店の募集も開始予定。

125ccでは若干の力不足を感じるという声に応え、250ccの開発スタート

125ccでは若干の力不足を感じるという声に応え、250ccの開発スタート
125ccでは若干の力不足を感じるという声に応え、250ccの開発スタート

道路上で見かけることはそうそうないが、SNSのファンページで多くの人に親しまれている乗り物。それが、125ccエンジンを搭載しているトライク『APtrikes125(APトライク125)』。名前を見れば、「あのトライクか」とピンとくる人もいるだろう。

その兄貴分と言えるような、250ccエンジンを搭載した『APtrikes250(APトライク250)』のプロトタイプをAPトライク総輸入元の株式会社カーター(神奈川県相模原市)が公開した。

APトライク125は『普通自動車免許で乗ることができる』『3人乗車可能』『保険・税金が安い』『車検不要』というもので、言ってみれば、クルマとバイクの『いいとこどり』をした乗り物。高速道路を走ることもできるが、カーターでは以下のように話す。

「当社では『高速走行をする権利はあるが、資格がない』と考えています。エンジンスペック的にも高速道路の走行は相当危険ですので、絶対にしないでください」(カーター代表取締役・中村聖士氏)

APトライク125はカタログ値で車重が232kgあり、最大で3人乗ることもできる。一般道でも、125ccという排気量では平坦な道では問題なく走ることはできても、上り坂など負荷のかかる場所では若干の力不足を感じる、といったユーザーの声があったという。 

例えば、動画投稿サイト内を探すと、ユーザーがAPトライクに2人乗りして、荷物も積んで2車線ある幹線道路を走るという動画を見つけることができる。それを見ると、二人乗りかつ荷物も積んだ状態で交通の流れに乗ることはしっかりとできていたが、やはり上り坂は少々苦手な様子だった。そのユーザーは不満を口にしていなかったが、動画を見た感想を言えば、モアパワーを欲しがるユーザーもいるであろうことは想像できる。それらの声に応えるため、250ccエンジン搭載モデルの開発がスタートした。

現時点では、カーターの求める性能を実現できるのはガソリンエンジン

現時点では、カーターの求める性能を実現できるのはガソリンエンジン
現時点では、カーターの求める性能を実現できるのはガソリンエンジン

昨今、電動モビリティが各分野で増えてきているが、APトライク250はエンジンを搭載している。これには理由があるのだろうか。

「電動モビリティの導入については検討しています。でも、二輪の電動バイクよりも厳しい条件を課せられるのがトライク。車重もあり、3人乗ることもある。昨年、EVトライクの車両サンプルを入手して製品化を進めましたが、航続距離、速度など、実際に使用する際に当社が求める性能とするのは現時点では難しいと判断しました」

試行錯誤の末、完成したのが今回のプロトタイプ。搭載されるのは、APトライク125と同じZONGSHEN(ゾンシェン)製のエンジン。水冷4ストローク単気筒の250cc(APトライク125:空冷4ストローク単気筒・125cc)、最高出力は15.6PS/7000rpm(同:8.6PS/7500rpm)、最大トルクは19.5N・m/5000rpm(8.8M・M/5000rpm)。最高出力・最大トルクともに2倍前後となっている。

カーターはAPトライクの総輸入元となっているが、企画開発を主に同社が行い、海外メーカーに製造を依頼して輸入しているので、メーカーとしては『株式会社カーター製』となる。また、カーターはAPトライク販売店のひとつでもあるので、改善点やユーザーの要望をダイレクトに車両へフィードバックできるのが大きな強みだ。

気になるのは、市場への導入時期や価格、正規販売店を募集しているかどうか。

「今年の秋頃に車両本体価格70万円台での発売を予定しており、正規販売店募集も近日中に開始予定です。募集条件などが決まり次第、ホームページでご案内いたします」

商材を探している販売店は、まずはカーターのWEBサイトを要チェックだ。

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