公開日: 2025/03/26
更新日: 2025/03/28
静岡県内にYSP浜松、YSP袋井、YSP静岡東の3店舗を展開する有限会社エルドラード浜松。このうち浜松店と袋井店は指定工場となっており、年間約900台の車検をこなすなど、同社の経営に大きく寄与している。また和田篤社長は、独自のメンテナンスパックや、プロライダーによるオフロードレッスンなど、充実のアフターサービスを展開。ユーザーのバイクライフを手厚くサポートしながら、ヤマハ車の魅力を伝え続けている。
エルドラード浜松では、展開する3店舗のうち浜松店と袋井店の2店舗が、指定自動車整備事業の指定を受けている。全国のYSPでも指定を受ける店舗は限られるため、2店舗での保有は特筆すべきことである。
「最初は約20年前にYSP浜松、その後YSP袋井も指定を受けました。YSP浜松では毎日車検業務を行っており、車検台数は多い時には月に60台ほど、年間では約500台あります。特に、ウチは大型モデルの販売比率が高いので、指定工場は必須です」
この車検台数だが、袋井店でも月に30台ほどあると言う。そのため、エルドラード浜松では年間約900台も車検を実施。これは、同社の経営に大きく寄与している。
またエルドラード浜松では、「YSP新車3年保証」「無制限ロードサービス」「YSPサービスネットワーク」といったYSPの様々なサービスに加え、独自のメンテナンスパックも扱っている。種類は「フルメンテナンスパック」と「ライトメンテナンスパック」の2種類。その違いはオイルやエレメント交換などの回数と、半年点検の有無。新車購入時は3年間、中古車購入時および、メンテナンスパック更新時は2年間の保証となり、ユーザーのバイクの乗り方によって適切な方を勧めている。
「メンテナンスパックに関しては乗りっぱなしの方も多いので、バイク販売時に必ず提案しています。加入いただければ、点検をはじめ、オイルやフィルター交換などの費用をその都度支払う必要がありません。いまではバイク購入者の2人に1人が加入しており、多くの方から支持をいただいています」
浜松店の1ヵ月あたりの入庫台数は、前述の車検整備とメンテナンスパック整備などを合わせると、約300台となる。これらを捌くのは、5つの整備ライン。朝から夜までフル稼働で整備を行っている。
また浜松店と袋井店は、ヤマハ発動機の本社に海外の顧客が訪れた際に、YSPのモデル店として紹介されることがあるという。
「最近は、YSP浜松に中国系のお客さん20人ほどが来店しました。彼らは店内の様子や、どのような接客を行っているのかなどを確認していました。見学に来るからというわけではありませんが、いつ訪れてもいいように、頻繁に掃除やバイク磨きをしたり、車両を並べ過ぎないように展示するなど、店を綺麗に保つことを強く意識しています」
エルドラード浜松では、バイク購入後にユーザーが遊ぶ機会を設けることにも力を入れている。現在、各店舗で2ヶ月に1回、オンオフ問わずツーリングイベントを開催。これは和田社長が内容や目的地などを決めるのではなく、すべてスタッフに任せている。さらに、担当は交代制。そうすることで常連客だけでなく、担当スタッフを慕っているユーザーも参加してくれるのだと言う。また年に1回、100人ほどが集まる全店合同のBBQツーリングも開催している。
この他、鈴鹿サーキットや名阪スポーツランドなどでレース観戦も行っているエルドラード浜松だが、取材時に最も強い印象を受けたのが、年に1回開催しているオフロードレッスン。なんと、現役のモトクロスライダーである馬場大貴選手や馬場亮太選手らがレッスンに参加。直接、本人からレクチャーを受けることができるのだ。
「エンデューロ、モトクロス含めて7人のプロライダーと契約を結んでおり、彼らのユニフォームにはYSP浜松の店名が入っています。その関係で、オフロードレッスンを行う時は、講師役として参加してもらっているのです」
オフロードレッスンは、オフロードを経験したことのないユーザーに向けて、新しいバイクの楽しみ方を提供することを目的に開催。当日は自分のバイクで参加してもらっているが、オフロード用のバイクを持っていないユーザーも多い。そのため、ヤマハからTT-R110Eの貸し出しを受けている。
さらに、子どもも楽しめるようにPW50も用意。親子バイク教室のようなコンテンツも提供している。もちろん、プロライダーから教えてもらえることもあり、オフロードレッスンにはベテランライダーも参加。リピーターも多く、当日は50人ほどが集まるという。
このオフロードレッスンへの参加を機に、代替えはもちろん、セカンドバイクとして、「セロー250」を購入するユーザーが増加。さらに、ユーザー同士でツーリングチームを結成する動きも見られるようになった。これは、エルドラード浜松が掲げる理念が実を結んだ結果だと和田社長は語る。
「ウチは、“バイクと人を結び、人と人を結ぶバイクライフサポーター”という理念を掲げています。これは会長の代から引き継いでいる考え方。私たちはエルドラード浜松を起点に、ツーリングイベントなどで知り合った方同士で交流を深めたり、新しいバイクの楽しみを知ってもらうなど、お客さんのバイクライフを充実させたい。だから、イベントにも力を入れています。今後もお客さんの拠り所となれるように、バイクを共通点に人が自然に集まるような店づくりを目指していきます」
YSPを3店舗展開するエルドラード浜松だが、今日に至るまで、ヤマハ以外のメーカーを扱う提案をされたこともあるという。このことについて和田社長は、「ヤマハ以外は考えたことがない」と前置きした上で次のように話す。
「小さな頃からヤマハが身近な存在であったこともあり、私にとってはバイク=ヤマハなのです。そのため、私はヤマハ以外のバイクを所有したことがなく、所有しようと思ったこともありません。ヤマハ車の魅力は、デザインが優れている点にあると思っています。また、三輪モデルの開発など、他メーカーがやらないようなことにもチャレンジしている。そういった意味でワクワクするのです。やはり、ヤマハなしにバイクのある生活は考えられません」
前段でミドルクラスのラインアップについて、ヤマハへの思いを打ち明ける場面もあったが、それは同社に対して絶大な信頼を置いているからこその言葉なのだ。「私にはヤマハの血が流れているのかもしれませんね」と語る和田社長。同氏からはヤマハのバイクに乗る楽しさを、1人でも多くのユーザーに伝えたい、という強い思いが伝わってきた。
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