公開日: 2022/11/24
更新日: 2022/11/24
この特徴的なフレーム、実はレブルシリーズがプラットフォーム。同じエンジン、同じフレームで違うものを作っています。「CL」という名前は、ホンダの中でCBに次いで非常に歴史の長い伝統的なモデルです。
大体60年代、スクランブラーと言われていた時代の、オフロードレースなどに出るようなイメージのバイク。それにCLという名前が冠付けられており、今回改めて「CL」という名前が付けられました。
アイデンティティーは、ヴィンテージスクランブラーのネイキッドで丸いヘッドライトや、欠かせないのがアップタイプのマフラーですね!今は規制や法律、環境性能や騒音規制などでがんじがらめなので、それを何とかアップタイプマフラーで音を出してきたっていうのはなかなか難しかったと思います。このマフラーに関しても、後ろから見ると楕円形で丸っこいっていうのが特徴ですね。
フロントフォークはそこまで長くないですが、フロントフォークのインナーのところにカバーが付いていたり、往年のモトクロッサーやスクランブラーを表現している感じがなかなか可愛いと思います!このタンクパッドも往年という感じ。
また、レブルプラットフォームならではの、ダイヤモンドフレームと言われる丸いパイプフレームのむき出しも魅力の一つですね。ですが、フレームもさることながら、プラットフォームのいいところを残したなと思うのがスイングアーム!そこに二本出しのサスペンションがあえて横から見えるのがスタイルの肝だと思います。
往年のスタイルを守りつつも、LEDなど今の技術を用いて再現しているところがなかなか面白いです。気軽に乗れそうなオフロードっぽいスタイルは中々なかったので、ホンダさんが先行して、この分野が爆発的に人気になるかも!なんて思ったりしております。
シート高のスペックなどはまだ出てないので測ってみないと分からないんですけど、765~780mmかなっていうぐらい低いですね!ただ、シート幅がちょっと広いのでどうなのでしょうか。私は身長160cm、同じぐらいの身長の方より4cmずつ手足が短いんですけれども、試作車のため足つきNGなので、片足を上げてまたがるフリまでやってみたいと思います。
サイドスタンドを出して車体が傾いてる状態で足を上げると、余裕でバイクにまたがれそうなシート高!地面についた足はベタ踏み状態で、バイクとの間に適度な空間が作れるぐらいなので、だいぶシート高は低いと思います。結構小柄な方でも楽ちんに乗れるんじゃないかな!
いわゆるオフロードバイクに比べたら普通のバイクの重さですけれども、とても軽いですね。意外と楽ちん!やっぱりアップハンドルで、私の短い腕でも使い易い位置にあるので非常に押しやすいですね。
オフロードっぽいスタイルなんですけれど、オンロードバイク的な押し引きのしやすさです。力も凄く掛けやすくてバックもしやすいし、腰で支えて押すのが無理のないポジションになっています。
免許を取って、最初のバイクとして本当にちょうどいいんじゃないでしょうか。ちょっと取り回しをやっただけでも全くクセがないのがすごく分かります。足つきや重さ、取り回しの問題も全く心配いらないし、実際に走ってみても、恐らく素直に走れるんじゃないかな。ベテランさんのセカンドバイクとしても中々楽しい走りになりそうなイメージが出来ます。
オフロードっぽいスタイルなんですけれど、オンロードバイク的な押し引きのしやすさ!
それでは、エンジンを掛けてまいりたいと思います!イグニッションが左側にあるのも往年のバイクという感じですね。エンジン音はというと・・・。レブルよりも更に重低音です。昔のモデルだったらセルモーターを回した時にセルの音がキュルキュル鳴ってからドロドロと音が鳴っていきますが、セルの音はほとんど無くエンジンがかかりました。
エンジンをかけた瞬間も現代の技術といえるインジェクションのおかげで非常に軽やかでした。実際に乗れるようになるまで時間がありますが、非常に楽しみな一台でした!
【小林ゆきさん略歴】
横浜育ちのバイクブーム世代。バイク雑誌の編集者を経て、現在はフリーランスのライダー&ライター。バイクを社会や文化の側面で語ることを得意としている。愛車は総走行距離25万kmを超えるKawasaki GPz900RやNinja H2など10台。普段から移動はバイクの街乗り派だが、自らレースに参戦したり鈴鹿8耐監督を経験するなど、ロードレースもたしなむ。ライフワークとしてマン島TTレースに1996年から通い続け、モータースポーツ文化をアカデミックな側面からも考察する。
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