ホンダツーリング注目

『HondaGO TOUR』「楽しかった」だけでは終わらない! 二輪市場活性化プロジェクト始まる

公開日: 2023/04/03

更新日: 2023/04/05

『株式会社ホンダモーターサイクルジャパン』と『MOTO TOURS JAPAN株式会社』が連携し、昨年から実施している大好評のイベントが、初心者やリターンライダーを対象にしたバイクツアー。今年からネーミングを『HondaGO TOUR』とし、今年も4月8日・9日のツアーを皮切りにスタートする。同ツアーは、参加者に喜んでもらうだけではなく、販売店にも嬉しい効果を生んでおり、昨年は5回開催だったが、今年は10回の開催が予定されている。

昨年5回の開催でキャンセル待ち100名以上ホンダゴー ツアーは大人気イベント

ホンダモーターサイクルジャパン・企画部・マーケティング課/山本祐司氏
ホンダモーターサイクルジャパン・企画部・マーケティング課/山本祐司氏

ホンダが展開している『HondaGO』は、様々なバイク体験を通した二輪市場活性化プロジェクト。例えば、その中の一つである『ホンダゴー バイクレンタル』では、駐車場や経済的な余裕など様々な理由でバイクを所有していない、あるいは、いつもとは違うバイクに乗ってみたいというライダーにバイクを貸し出し、バイクライフを楽しんでもらっている。

ただ、バイクを借りてツーリングを楽しもうにも「公道を走るのが怖い」「操作や取り回しに不安がある」というライダーは決して少なくない。そのことは、ヤマハの『YRA(ヤマハ・ライディング・アカデミー)』の『大人のバイクレッスン・女性限定オンロードレッスン&ツーリング』の人気が高いことでも分かる。

そして、日本のバイクツーリズム振興と、初心者ライダーやリターンライダーの抱える不安を解消する取り組みの一つが『ホンダゴー ツアー』だ。これは、万全のサポート体制で、参加者に『レブル250』での一泊ツーリングを楽しんでもらうというもの。ホンダゴー ツアーというネーミングは今年からのものだが、企画自体は2022年からスタートしており、昨年は女性をターゲットに5回開催している。

「スタートした時は人が集まるのか不安もありましたが、各ツアーとも募集開始から数時間で定員が埋まってしまい、キャンセル待ちが出るほどでした。昨年5回開催した際のキャンセル待ち人数は、合計で100名以上になりました」(ホンダモーターサイクルジャパン・企画部・マーケティング課/山本祐司氏)

不安どころか、大人気のイベントとなった。今年は開催回数が昨年の倍となる10回を予定しており、現時点で4月8日・9日開催分と5月13日・14日開催分の募集は終了しているが、いずれもキャンセル待ち状態だ。

ホンダとモトツアーズジャパン、それぞれが強みを活かした『ホンダゴー ツアー』

アテンダントが常に同行し、ツーリングでは先導もしてくれる
アテンダントが常に同行し、ツーリングでは先導もしてくれる

先ほど「万全のサポート体制」と書いたが、それを実現しているのは『MOTO TOURS JAPAN 株式会社(モトツアーズジャパン)』の存在が大きい。集客とPRはホンダ、バイクツアーの運営はモトツアーズジャパンと、それぞれ得意分野を担当。モトツアーズジャパンは数々のバイクツアー企画を実施しており、そこで蓄積されたノウハウがあるのが、なんといっても強み。もちろん、それはホンダゴー ツアーにも活かされている。例を挙げれば、アテンダントが同行して先導し、走り方もレクチャーするほか、サポートカーも帯同するので、荷物やお土産なども載せておくことができ、途中で走るのが怖くなった時などにも無理に走ることなく避難ができる。

ホンダとモトツアーズジャパンが連携したのは、昨年の『東京モーターサイクルショー』がキッカケだという。

「モトツアーズジャパンの代表取締役・松崎様が当社のブースに来訪され、ご挨拶した際に『何か一緒にできたらいいですね』という話を交したことから、企画が始まりました。モーターサイクルショーが3月で、5月には第1回目の『ホンダゴー女性限定公道デビュー応援ツアー』の募集を開始。7月2日・3日に一泊ツアーが実施されました」(同)

ツアー後、複数の参加者が実際にバイクを購入

前述したようにホンダゴーツアーは、キャンセル待ちの延べ人数が100名以上となる盛況となったが、参加者は大人気のツーリングイベントを楽しんでいた、というだけではない。

「正確な人数は把握しておりませんが、ホンダゴー ツアーのツーリングを経験して『自信が持てた』とのことで、使用車両と同じレブル250を買われたという方。『以前からカッコいいと思っていた』という『GB350』を買われた方など、ツアー後に実際にバイクを購入された方が複数いらっしゃることは販売店さんからも聞いております」(同)

そう、楽しんでもらうだけではなく、購入にも結びついているのだ。ヤマハのYRAも同じだが、プログラムにツーリングが組み込まれているので、操作や走ることを習うだけではなく、慣れることができる。それによって、単にメーカーからの「乗る機会の創出」や「乗る楽しみの提供」という側面にとどまらず、ホンダゴーツアーに参加することで、参加者がそれまで抱えていたバイクの操作や取り回しなどの不安が取り除かれる。そう、ホンダゴー ツアーは『成功体験』なのだ。

「バイクを所有していない人でも、レンタルでのツアーならツーリングを楽しめます。販売店さんの中には、旅行業務取扱管理者の資格を持つお店もありますので、そのようなお店と連携していければ、ホンダゴー ツアーはより広がりのある、二輪市場活性化につながるイベントになると感じています」(同)



ホンダ記事一覧ツーリング記事一覧

バイクショップの求人
BDSバイクセンサー

人気記事ランキング

制限速度が半分に!? 2026年からの新しいルール

時代に合わせて少しずつ変化している道路交通法。来年以降の二輪に関わる改正道路交通法施行令にはどの...


【独断セレクト】ライダーにオススメのパーツ4選! 2025年10月号

BDSレポート編集部が独断でセレクトした「コレってちょっといいんじゃないの!?」というアイテムをご紹...


ブリヂストンツーリングタイヤ「T33」サーキット走行試乗インプレ! 7300km走行後のタイヤ状態は?

二輪専門の整備士養成講習を行うBDSテクニカルスクールの井田講師が、ブリヂストンよりモニター提供いた...


50cc時代に幕。2025年4月1日、『新基準原付』スタート!

道路交通法施行規則が改正され、4月1日より適用される。これにより、原付一種にしか乗れないユーザーで...


125ccクラス最新スクーター“11台”足つき比較インプレ! <ホンダ・ヤマハ編>

大好評の足つき比較企画“第3弾”「125cc最新スクーター11台足つき比較」! 今回もユーメディアの横浜新山...


2024年新車国内出荷台数、約32万台でコロナ禍以前の水準に

2024年の新車国内出荷台数は32万0300台(二輪車新聞調べ・推定値)となり、コロナ禍以前の水準となった...


二輪免許取得者数33万6943人でコロナ前の水準に戻る。年齢別ボリュームゾーンは20~24歳

二輪免許の取得。これは免許区分に関わらず、バイクに乗る、という意志の表れである。つまり、この数字...


【トップインタビュー】フェンダー・ミュージック株式会社 エドワード・コール 代表取締役社長

楽器を演奏しない人でも、一度は名前を聞いたことがあるであろうギターやベース、アンプのブランド『フ...


バイク希望ナンバー制、令和8年度導入へ

クルマには既に導入されているが、バイクへの導入は見送られていたナンバープレートの『希望番号制度(...


2024年キャッシュレス決済比率は42.8%。導入の課題は決済手数料分のコストをいかに確保するか

かつて“現金大国”と呼ばれた日本だが、いまや財布を持たなくても不自由なく生活できる時代となりつつあ...


DYM
SEO Ranking