公開日: 2023/10/19
更新日: 2023/10/23
ヤマハは10月13日、スポーツランドSUGOモトクロスコースで2024年オフロードコンペモデル「YZシリーズ」のプレス試乗会を開催した。
誕生50周年を迎えたYZシリーズの24年モデルは、「YZ450FX」「YZ250FX」「YZ250X」「YZ125X」の4機種を展開。当日は、フルモデルチェンジが行われたYZ450FXと、マイナーチェンジが行われたYZ250Fが試乗車として用意され、前者をメインに試乗を行った。
YZ450FXは、2023年にフルモデルチェンジが行われた「YZ450F」のエンジンとボディをベースに、クロスカントリー用モデルとして開発されたモデル。専用ECUを採用し、極低速域での粘り強さと中高速域での力強さを発揮するエンジンを搭載している。また、クロスカントリー用に調整したクラッチとトランスミッションをはじめ、ストロークをローダウン化し、専用のチューニングを施した前後サスペンションを装備。さらに、車両重量は114kgと、車体の軽量化を図りながらも、7.8Lを確保したコンパクトなタンク、新設計樹脂製のエンジンガードなど、専用パーツを搭載している。
YZ450FXについて、同モデルプロジェクトリーダーのヤマハ事業推進センターの中澤誠さんは次のように説明する。
「YZ450FXは、YZ450Fのパフォーマンスを引き継ぎながら、クロスカントリーモデルとして、様々な路面状況、速度領域での力強さと扱いやすさを進化させました。また、前後各10mmのホイールトラベル短縮により、シート高をYZ450Fから10mm低くし、低重心化を実施。これにより、旋回時の接地感、トラクション、マシンとの一体感を向上させています。さらに、前後サスペンションは日本向けのセッティングを行い、幅広いライダー層をカバーできる仕様としました」
YZシリーズの24年モデルは、YZ誕生50周年アニバーサリーカラーを用意。50年の歴史と熱意の象徴として、1993年の「YZ125/250」をオマージュし、カラーリングを採用することで、当時の熱量のまま、これからもYZと共に駆け抜けていく想いを表現している。
YZシリーズの24年モデルは10月20日より発売を開始。YZ450FXは11月20日からとなる。メーカー希望小売価格(税込)は、YZ450FXが122万6500円、YZ250FXが100万6500円。YZ250Xが81万9500円、YZ125Xが77万円。
YZ450FXは日本人に合わせたセッティングが行われ、サスペンションのバネのレートがいままでのモデルと変わっているため、林道やガレ場でも走りやすい味付けになっています。また、このモデルのすごいところは、アプリに対応していて、エンジンの出力を優しくしたり、強くしたりなど、簡単に変えられることです。450ccとなると、乗りこなせるか不安という人もいると思いますが、エンジンの出力をアプリで切り替えられるので、自分のレベルに合った設定にすることができます。自身の成長に合わせて、長く楽しめる1台だと思います。
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