公開日: 2023/11/03
更新日: 2023/11/23
“普通自動車二輪免許”で乗れるハーレー「X350」が発売! バイクジャーナリストの小林ゆきさんと、BDSバイクセンサーイメージガールの竹川由華さんが都心の街中を試乗走行してきました!
小林―――60kg出していますが、本当に太い排気音で気持ちいいですね。ブレーキはダブルディスクで、このぐらいの排気量だとシングルディスクでもいいよね、っていう作りをしているバイクが多いんですが、ダブルディスクの絶対なる信頼感があります。フロントのハンドリングに対して多少重くなるっていうのはありますけど、どっしり感を逆に作りだせています。
ただ、今回のXシリーズは前後17インチということで、完全にスポーツバイクのタイヤサイズなんですよね。そしてキャスターが24.8度、トレールも100mmということで、もう本当に王道のスポーツバイクのスペック。今回は都心での試乗会ですが、峠道とか楽しいと思いますし、なんなら軽くサーキットなんかも楽しめる気がしますね!
ハーレーダビッドソンが提唱するネオクラシック型のスポーツバイクということですが、ポジションが完全に起きていて、ハンドルがアップタイプの非常に自然な位置にあるのでジムカーナ寄りの走りも楽しめるでしょうし、さらにクラッチの繋ぎ加減が素晴らしいので、初心者ライダーさんの最初のバイクにいいんじゃないかなと思います。
今コーナーでのハンドリングを何となく確かめましたけれども、シート高が低めの777mmということで、前後左右にすっと曲がっていくんですが、足下でどっしり支えられてる感覚がありますね。このぐらいの排気量のバイクって、ライバル車だと単気筒があったりとか、400ぐらいのヒラヒラ感を感じるバイクが多いものに対して、X350はどっしり安定感がある雰囲気なのかなと感じました。
小林―――ということで、ハーレーダビッドソンX350を試乗してまいりました! 入門用バイクとして本当にベスト、かつエンジンのフィーリングによってハーレーらしさを感じられる1台でした。このハーレーらしいエンジンというのは、だいぶ作り込んであると思います。350のツインですが、750ぐらいあるんじゃないかってぐらいライダーにかなりドコドコ感が伝わってきて、エンジンフィールもトルクフルでした。
最小排気量のハーレーってどうなの? って思っている方でも、だいぶ満足できるエンジンだと思います。ハンドリングも結局のところスポーツバイクのパッケージで、日本のいわゆるネオクラシックな感じの雰囲気。ハーレーが作ったらこういうデザインだということで、往年のXR750とか、そういったイメージが盛り込んであるんですけれども、足回りで見ると、前後17インチとかフロントフォークの角度とかトレールとかは普通のスポーツバイクなんですよね。なので、例えば峠道とか、ちょっとしたサーキット走行ももちろん楽しめちゃうし、私がお勧めするのはジムカーナ的なライディングっていうのは楽しめるかなと思います。
“ハーレーと言えば”ってみんなそれぞれイメージを持っていらっしゃると思います。特に90年代以降は基本的にはビッグバイクだった訳なんですが、歴史を紐解くとハーレーって大型一辺倒ではありません。元々は単気筒でしたし、戦後も原付があり、スクーターがあり、2ストロークがあり、OEMでイタリアのアエルマッキと共同で色んなスポーツバイクを作ったり、世界グランプリに出たりという歴史がありました。
今回X350を出した意義っていうのは、ハーレーがこの排気量を作ったというよりは、バイクファンを増やすためにあえて挑戦してるんだと思うんですよね。なので、実はプロジェクト自体は結構前から始まっています。2013年ぐらいから多ジャンル戦略ということで、例えばアメリカンだけでなくて、オフロード車、電動バイク、小排気量もチャレンジしていくという発表がありました。ここまで時間が掛かったのはやっぱりハーレーらしさというのは何かっていう所を、時間をかけて作り込んだんだと思います。その結果、こんな面白いバイクができたなっていうのが私の一番の感想です。
竹川―――乗ってみてすごい楽しかったです! 親がハーレーに乗っていて、結構重いイメージが強かったんですけど、私も取り扱えるくらいの軽さなのと、親と一緒に乗った今までのハーレーとはまた違う感覚で楽しめるバイクだなって思いました。現代のバイクに乗り慣れている私でも乗りやすかったです。あとミラーがすごく見やすくて、狭いんだけど高い位置にあるので視線移動の必要がなかったです。
あと、私の勝手な固定概念だったんですけど、ハーレーといえばウインカーは出せば消えると思って乗っていたので、押さないといけないんだっていうのは最初に思いました(笑)。デザインの存在感もあって、ちょっと浮気を考えちゃうくらい凄く格好いいバイクでした!
【小林ゆきさん略歴】
横浜育ちのバイクブーム世代。バイク雑誌の編集者を経て、現在はフリーランスのライダー&ライター。バイクを社会や文化の側面で語ることを得意としている。愛車は総走行距離25万kmを超えるKawasaki GPz900RやNinja H2など10台。普段から移動はバイクの街乗り派だが、自らレースに参戦したり鈴鹿8耐監督を経験するなど、ロードレースもたしなむ。ライフワークとしてマン島TTレースに1996年から通い続け、モータースポーツ文化をアカデミックな側面からも考察する。
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【竹川由華さん略歴】
滋賀県出身のアイドル。愛称はゆうかりん。第二回サンスポGOGOクイーン審査員特別賞受賞。バイク好きの両親の影響で、自身でもツーリングに行くバイク女子。愛車はGPZ750・CBR250RR。2022年3月「BDSバイクセンサー」のイメージガールに就任。バイク好きアイドルとして活動の幅を広げている。
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