公開日: 2024/01/18
更新日: 2024/01/25
今回はタレント、モデルレースクイーン、BDSオークションサブコンダクターと多岐に活躍している葉月美優さんが初登場。BDSテクニカルスクールの井田講師と車載工具を使って純正リアサスの調整に挑戦しました!
葉月―――葉月美優です。よろしくお願いします!
井田―――いろいろ活躍されてますけれども、結構バイクで走っているということで、ちょっと葉月さんのバイクライフどんな感じか教えていただいてよろしいですか?
葉月―――ツーリングも大好きなんですけど、サーキットを走るのも好きで、普段スポーツ走行とか走行会にも参加してます! ツーリングでも結構色々行っていて遠いところだと大阪までは行ったことあります。レースだと、ミニバイクグロムで出るような草レースに出たり、サーキットはCBR250RRと660で走ってます。
今回そのCBRのことで井田さんに質問があって、CBR250RRのサスペンションをいじってもらった時についでに足つきが悪かったのも直してもらったんですけど、それってどういうことだったのかお聞きしたかったです! アバウトな質問ですみません(笑)
井田―――お答えしましょう! それは「バネ」のことですね。これスプリングって言ったりするんですけども、おそらくそれを調整したんだと思います。では、どういうことが調整するとどんな効果があるのか解説していきたいと思います!
バネの調整のことを専門用語で「イニシャル調整」とか「プリロード調整」とかって言い方をします。バネ調整によって、バネを縮めたところから使い始めるのか、縮めない状態から使い始めるのかによって、またがった時の沈み込みが変わってきます。
具体的に言うと、スプリングが縮んだ(プリロードが強い)状態だと大きな力が掛からないと沈み込まないので乗り心地は固くなるんですが、何も調整していない(プリロードが弱い)状態だと柔らかくて動きがよくなります。ですから、スプリングの具合を変えると動き出すタイミングや車高が変化するので場合によっては乗り心地良くなったり、運動性能が変わったり結構いろいろなところに影響します。
今回ノーマルのCBRを使ってやってみますが、この調整が車載工具で簡単にできちゃうということで、せっかくなので葉月さんにやっていただきたいと思います!
井田―――では、1回なにもしてない状態でまたがってもらってどんな感じか教えてください。
葉月―――足の親指がツンツンって程じゃないけど、両足は付いてます。ちょっと親指が曲がっているぐらいですね。
井田―――ではこの状態でこれから調整していきます。CBRの場合、キーでシートを開けていただくと、中に車載工具が入っています。その中にレンチが入っているので、これを使って調整していきます。今MAXで固くなっていますからこれを最弱にしてみたいと思います。ではレンチの爪を、ショックの上にあるギザギザした所にしっかり引っかけて回します。結構強い力で押して回すと1段ずつスプリングが上がってバネの縮みが緩くなり、またがった時の動きがソフトになります。では、葉月さんもやってみましょう!
葉月―――結構固くて力が必要なんですね。ちょっと角度が難しいですが、延長工具を使ってみたら簡単にできました。私の力でもできたので皆さんも多分できると思います!
実際に調整でどう変わったのかまたがってみると、全然違いますね! さっき親指の先がついている状態だったんですけど、今は指がピッタリくっついていて、足つきがだいぶ変わりました。沈み込みも違う気がします。
井田―――ということで、体格のいい人だったら固くした方が使いやすかったり、逆に乗り心地良くしたかったら緩くしてあげたりすることで、自分に乗りやすいバイクになっていきます。別に調整したところで壊れたりしませんから、変化を体感したい方は極端に振ってみると変化を感じられると思います。車載工具に入っているってことは皆さんどうぞやってくださいという意味ですからね(笑)。やってみると面白いですよ!
井田―――今MAXでプリロードが1番強い状態ですから、またがってみましょう。
葉月―――意外とこれ足つきツンツン。サイドカバーで結構足がはっちゃうのと、サスペンションも固めですね。ちょっとこの足付きを覚えておいて調整していきます!
もう簡単ですよ! ツインショックで外側にあるからやりやすいですね。MAXに一番弱めて・・・ではまたがってみます。
先程より柔らかいというか、足つき的な変化は分かりづらいですが沈み込みやすくなったので、実際に乗った時に差を感じられると思います。女性は足つきが悪い車両がほとんどだから、小さい工具で簡単に調整できるのはありがたいですね。
井田―――やったことないから分からないというのはあると思うんですけれども、1回やればそんなに難しくないので、体重が軽い方とか久々にキャンプツーリング行って荷物満載にしたりすると、やっぱり車体の姿勢が変化したりするので、そういったときには車載工具等で調整すると楽しくなると思います。
葉月―――質問なんですけど、走りとしてはどの状況の時にプリロードの調整をしたらいいんですか?
井田―――例えば、走っていて底付きしちゃうよって時にはプリロードを掛けていきます。スプリングをあらかじめ縮めた状態でバネを固くして使った方がいいですね。それでも底付きしちゃう時にはバネを硬いものにします。
ちなみに、プリロード掛けてもバネ自体は硬くはならないんですよね。あくまでも動き出すタイミング調整なので、サーキットを走っててコーナリングでサスが結構ストロークしすぎちゃって、車体姿勢が低くなります、といった場合は、プリロードを掛けてもちょっと厳しいかもしれないですね。そこら辺はプロのサスショップさんに相談していただいてもいいと思います。
またがった時に沈み込み過ぎた時にはプリロードを掛ける。逆に全然沈まないというんだったらプリロードを抜いてあげる。このプリロードを掛けたり掛けなかったりすることによって、人がまたがった時の沈み込みが変わってきます。
葉月―――すごく分かりました! あと荷物が重いときとか二人乗りする時も調整したほうがいいんですよね?
井田―――そうです。プリロードを掛けた方がいいですね! それが調整できるようにメーカーさんもわざと作ってますから、積極的にいじって乗ってくださいね。車載工具があるってことはいじってほしいってことです! ということで今回やってみましたけれども、今後自分でやっていけそうです?
葉月―――絶対自分でできます! 人にやってもらわなくて大丈夫です(笑)。もうCBRも自分でやるし、私でもすぐできちゃうから多分みんなもできますね!
井田―――ちょっと興味ある方はやってみたらいいと思います。さらに、それで物足りなければ黄色やターコイズの良いサスペンションにステップアップするというのも面白いんじゃないですかね。ということで今日は、純正のサスペンションを車載工具でいじってみました!
葉月―――ありがとうございました!
【葉月美優さん略歴】
千葉県出身バイク好きタレント。愛称「みうみう」。日本レースクイーン大賞2020新人部門「実行委員会特別賞」 ミスジェニック2020グランプリ。モデル、レースクイーン、アイドル、Youtuberなど活動は多岐にわたる。2023年からBDSオークションサブコンダクターとしても活躍中。
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【BDSテクニカルスクール講師 井田安彦】 BDSテクニカルスクール講師
保有資格
2級二輪自動車整備士、2級ガソリン自動車整備士、2級ジーゼル自動車整備士、自動車検査員、二輪車安全運転指導員
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BDSテクニカルスクールHPhttps://www.bds.co.jp/technicalschool/
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