イベント

第51回 東京モーターサイクルショー ~Press Conference~

公開日: 2024/04/23

更新日: 2024/04/29

3月22日から24日までの3日間、東京都江東区の東京ビッグサイトで『第51回 東京モーターサイクルショー』が開催された。出展者や出展車両は増加となったが、入場者数は前回よりも2割近くダウン。それでも11万3905人が会場を訪れ、展示車両にまたがったり写真を撮ったりなど、それぞれが思い思いに東京モーターサイクルショーを楽しんだ。

ホンダ&ヤマハ

ヤマハ発動機販売 松岡大司 代表取締役社長
ヤマハ発動機販売 松岡大司 代表取締役社長

バイクレッスンやツアーは回数を増加。新たな取り組みとして有料会員制プログラムも開始
ホンダモーターサイクルジャパン 代表取締役社長
室岡 克博 氏

ホンダのグローバルスローガンである「The Power of Dreams-How we move you.」には、ホンダが描く「夢の力」で生み出されたモビリティが、モノばかりでなく、人の心を動かすことで、皆様の夢の実現を後押しするとともに、我々の夢も広げていきたいという思いが込められています。

TMCSでは、『GB350C』『CB1000ホーネット』などの国内市販予定車のほか、『Honda E-Clutch』搭載の『CB650R』『CBR650R』なども展示。ソフト領域では、『HondaGO』のコンセプトを「見つけよう、心動くこと」と再定義。お客様の心が動く「体験」のお手伝いをし、バイクライフをより豊かにするサービスの提供を目指します。『HondaGO BIKE LESSON』は実施回数を増やし、全32回を予定。『HondaGO TOUR』も開催回数を29回と増やし、初の海外ツアーも企画しています。さらに、新たな取り組みとして有料会員制プログラム『HondaGO PLUS』も開始します。

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今年の『ヤマハ バイクレッスン』は愛車を持ち込んでのレッスンも新設
ヤマハ発動機販売 代表取締役社長
松岡 大司 氏

昨年はYZFR・MT・XSRシリーズで原付二種カテゴリーを中心にモデルの拡充を図りました。それらを入口とし、リアルとデジタルの両面で新しいお客様との接点を増やし、バイクライフの魅力、楽しさの広がりを伝えることでエントリーユーザーを増やし、のちのち軽二輪、小型二輪へと、ステップアップに繋げたいと考えています。

お客様とのつながり施策においては、ヤマハライダーズカフェを『My Yamaha Motor café』と名称変更し、今年は全国8会場で行います。このほか、9月にロングウッド千葉・長柄で『MY YAMAHA Motorcycle Day』。そのプレイベントとして横浜・赤レンガ倉庫と神戸・メリケンパークで『MY YAMAHA Motorcycle Day Touch』を開催します。安全啓発面では、『ヤマハ バイクレッスン』を引き続き全国各地で行いますが、今年はかねてよりお客様から要望の多かった自分の愛車を持ち込んでのレッスンも新設。ヤマハは今年もお客さまとの結びつきを大切にし、魅力的な商品とヤマハらしいアクティビティで感動創造に取り組んでいきます。

スズキ&ハーレーダビッドソンジャパン

スズキ 田中強 本部長
スズキ 田中強 本部長

サステナブル燃料を使用した『GSXR1000R』で鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦
スズキ 二輪事業本部 本部長
田中 強 氏

今年、スズキは新たなチャレンジとして世界耐久選手権仕様の『GSX-R1000R』にサステナブル燃料を使用し、7月に開催される「2024FIM世界耐久選手権“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会」に参戦します。チーム名は「チームスズキCNチャレンジ」。参戦クラスはエクスペリメンタルクラス。燃料のほか、ブレーキ、オイル、タイヤなどに複数のサステナブルアイテムを使用し、新技術の開発を兼ねて挑戦します。今回の参戦は耐久レースの厳しい条件での実走行を通して、環境性能技術の開発を加速させることが目的です。人材育成やモチベーション向上にもつなげ、将来のより良い製品作りのために取り組んでいきます。

また、今年度、バッテリーEVを初投入し、2030年までには8モデルを展開予定。イベント面では、8月に『隼駅まつり』、9月には『KATANAミーティング』、10月には初開催となる『GSX-S/Rミーティング』、11月には『Vストロームミーティング』も予定しています。

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CVO25周年のアニバーサリーイヤーに『CVOロードグライドST』を投入
ハーレーダビッドソンジャパン マーケティングPRダイレクター
KEITA KUBO 氏

その時々の最高のパワートレーン、ブレーキシステム、装備を織り込んだ、最もデザイアブルなファクトリーチューンCVO(カスタム・ビークル・オペレーション)は今年、25周年のアニバーサリーイヤーとなります。そのファミリーに新たに追加されたのが、メーカーワークスのハーレーダビッドソンファクトリーレーシングチームからキングオブバガーに参戦することで培った技術からのフィードバックを受けた『CVOロードグライドST』なのです。インスパイアされたデザインをふんだんに織り込み、「軽く、速く」を目標に作り上げられたパフォーマンスバガーとなっています。

このほか、2つの限定コレクションを用意。1つめのアイコンコレクションは、1956年モデルのFLHにインスパイアされた『ハイドラグライド・リバイバル』です。世界限定1750で日本導入は100台。もう1つのエンスージアストコレクションは、ガレージロックにインスパイアされた『タバコフェード』ペイント(3車種)。以上の3つが、TMCSで日本初披露となります。

BMW MOTORRAD&トライアンフモーターサイクルズジャパン

トライアンフモーターサイクルズジャパン 大貫陽介 代表取締役社長
トライアンフモーターサイクルズジャパン 大貫陽介 代表取締役社長

数々のニューモデル投入や新しい施策でさらなる飛躍を目指す
BMW MOTORRAD ジェネラル・マネージャー
佐伯 要 氏

四輪・二輪に共通するBMWグループにとって大事なブランド「M」。その第3のモデルが、『M1000XR』。3月22日、正式に受注を開始します。このほか、新しいカテゴリー『eパルクーラー』を念頭に開発した電動モビリティ『CE02』。3月22日より受注および「SNSアンバサダーキャンペーン」を開始しました。キャンペーン後には非来店型の販売方法の「デリバリーセールス」も実施。さらに、4月19日には『RnineT』の正統な後継モデル『R12nineT』、クルーザーモデル『R12』を発売します。この『R12』においては、4組のカスタムビルダーによる「BMW R12カスタム・プロジェクト」を始動します。

昨年、BMWモトラッドは世界で前年比プラス3%の20万9066台を販売。日本でも5838台の登録を達成しました。これは前年比プラス8.4%で、市場にかなりの存在感を残せたのではないかと感じています。今年は、『R1300GS』『F800GS』『F900GS』などのニューモデルのほか、今回紹介したニューモデルたちによって、この数字を大きく超えられるのではないかと思っています。

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2023年、販売ネットワークと商品力のシナジー効果で、トライアンフ初の4100台超えを達成
トライアンフモーターサイクルズジャパン 代表取締役社長
大貫 陽介 氏

2023年、トライアンフの新車販売台数は4108台と、カレンダーイヤーで初の4100台超えを達成しました。長年、年間販売台数2000台超えを目指してきましたが、2020年でその目標を超え、その後も順調に成長を続けて2023年は前年比プラス21%、711台の販売増となりました。2019年からの4年間で販売台数が実に2倍以上に成長しています。この成長のベースとなったのが、近年、力を入れている販売ネットワークの強化、日本市場において期待されている商品を導入することができたことによる商品力の強化。成長は主に、これらによるシナジー効果であると考えています。

現在、トライアンフは大きく分けて「モダンクラシック」「ロードスター」「アドベンチャー」「ロケット3」、これら4つのカテゴリーを展開。今年1月にはモダンクラシックファミリーに中型セグメントモデルも加わり、予想を上回る注文をいただいています。さらには伝説的な名前「デイトナ」が帰ってきます。3気筒エンジンを搭載した『デイトナ660』によって、エキサイティングで新たなデイトナストーリーが始まります。

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