公開日: 2024/08/06
更新日: 2024/08/15
ハーレーダビッドソンジャパンは7月25日~26日の2日間、バイカーズパラダイス南箱根(静岡県)で、2024年モデルのワインディング試乗会を開催した。
近年は、都市型開催が多かったハーレーのメディア試乗会。今回は、Xシリーズの「X350」「X500」や、デザインを一新した「ロードグライド」「ストリートグライド」など、2024年を象徴する全9モデルが用意された。当日は、箱根の峠道をバイクに乗り、車両ごとのエンジンやライディングモードの走行を体感しながら、都市部との走りを比較。今回は全9モデルの中から、X350、X500の試乗を行った。
X350は、1970年にフラットトラックレースで活躍したXR750を思わせるデザインが特長の都市型モデル。ハーレーの中で最小クラスの排気量355㏄であり、普通自動二輪MT免許で乗ることができる。強い中速トルクが発生するようチューニングされた、6速トランスミッションの水冷DOHC4バブル並列2気筒エンジンを搭載。また、シートノーズとフューエルタンク後部の細い形状によって、ブレーキングやコーナリング時にしっかりとグリップできる。
X500は、ハーレーダビッドソンのSPORTSTERスタイルのリアフェンダーを採用し、快適性を高めた幅広で厚みのあるクッションを備えている。また、コントラストを効かせたステッチと座面のテクスチャ―によって高級感を演出。ミッドフットコントロールとローライズのハンドルバーによる、ライディングの人間工学に基づいた乗車時の快適性を追求している。さらに、重厚な低音を響かせるよう設計された2-into-1エキゾーストを搭載した、新世代のアメリカンロードスターモデルだ。
X500は、普段使いや初めてのハーレーダビッドソンのモデルとして、とてもオススメです。今回の会場は中速コーナーの続くワインディングが多かったので、ハイスピードでも試乗することができました。ハンドリングは、バイクだけを寝かせてリーンさせるイメージの操作感であり、フロント周りはオフロード寄りに感じました。ハーレーらしさについては、特に排気音や鼓動が感じられるようチューニングがされ、乗っている時に受ける振動も満足感が得られると思います。
【小林ゆきさん略歴】
横浜育ちのバイクブーム世代。バイク雑誌の編集者を経て、現在はフリーランスのライダー&ライター。バイクを社会や文化の側面で語ることを得意としている。愛車は総走行距離25万kmを超えるKawasaki GPz900RやNinja H2など10台。普段から移動はバイクの街乗り派だが、自らレースに参戦したり鈴鹿8耐監督を経験するなど、ロードレースもたしなむ。ライフワークとしてマン島TTレースに1996年から通い続け、モータースポーツ文化をアカデミックな側面からも考察する。
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