公開日: 2024/12/16
更新日: 2024/12/19
10月22日、同月6日に行われた「令和6年度第1回自動車整備技能登録試験」の結果が発表され、「2級二輪自動車」合格率の全国平均は、80.1%であることが分かった。これに対し、BDSテクニカルスクール受講生は18人が受験し、全員が合格。2016年の2級講習開始以降、平均合格率は94.8%(全国平均:77.1%)と、毎年全国平均を上回る結果となった。また、直近5年間では3回目の100%合格と、高い水準を誇っている(グラフ参照)。
今回実施された2級試験の内容について、講習を担当する井田安彦指導員は次のように振り返る。
「最も正答率が低かったのは、問35(電気回路の電流を求める計算)です。慌てて計算すると出てくるような答えが選択肢にあったため、受講生の3人に1人が間違えていました。次に正答率が低かったのは、問37(道路運送車両の分類)。うろ覚えの方が間違えてしまったのかなと思います。全体的には、毎年見られるような引っ掛け問題はありませんでした。そのため、今年はそこまで難しくなかったと感じています」
テクニカルスクールが毎年高い合格率を誇る理由は、独自のカリキュラムにある。一貫してすべての講習を同一指導員が行うだけでなく、振興会で定められている120時間というカリキュラム以外に、講義後に補習を実施。さらに、仕事の都合で参加できない、ということがないように、3週間にわたり試験対策勉強会を行っているのだ。井田指導員は、この勉強会に参加するかしないかで、合格率が大きく変わると言う。
「テクニカルスクールでは、講習期間の終盤に前年の過去問にチャレンジして自身の実力を把握してもらい、その結果を踏まえた上で、勉強会に参加するよう説明しています。テクニカルスクールでは、8年分の過去問を解いてもらっていますが、誰がどの問題を間違えたかを記録。このデータをもとに、個人の苦手パートに合わせた問題を作成し、繰り返し解いてもらうことで、苦手を克服してもらっています。今期は、勉強会参加当初、過去問を解いても合格ラインになかなか達しなかった受講生がいました。けれども、勉強会を通じて理解を深めたことで、なんとその方は本番で満点を獲得したのです」
さらに勉強会では、得点が伸び悩む人に対し、受講生同士でフォローを行う姿も見られたという。
受講生からは講習後のアンケートで、下記のような声が寄せられている。
「教科書に掲載されているパーツを、現物と照らし合わせて解説してくれたので分かりやすかった」「教科書に載っていない現行車の新機能など、最新技術も学べたのでためになった」「実技講習など、みんなで協力してコミュニケーションを取りながら学べたのが良かった」
受講生1人ひとりと向き合い、教える側が絶対に諦めないことが講習のポイント、と語る井田講師。そんな同氏に対しては、「バイクに対する愛情がダイレクトに伝わってきました(笑)」「分からないことは残って教えてくれたのが良かった」といった感想をいただいている。
今回の2級講習受講生の中で、3級講習もテクニカルスクールで受けていた人は18人中12人。2/3というリピート率の高さからも、満足度の高さを伺うことができる。
2025年度上期2級講習は3月末頃より募集開始予定。受付に関する詳細は、BDSテクニカルスクールまでお電話下さい。
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