公開日: 2021/10/27
更新日: 2022/09/06
台湾のトップブランドであるKYMCO(キムコ)。世界一のバイク普及率を誇る台湾におけるシェアは30%を超え、新車販売台数では21年間連続でトップに君臨している。イタリア・スペインでもスクーター販売台数でトップクラスの販売実績があり、主力商品であるスクーターは勿論、ATV・シニアカーの分野においても、ヨーロッパでの評価・人気は日本よりも高い。
2015年からキムコジャパン株式会社が設立され、日本国内での販売体制・パーツ供給が更に充実。KYMCOブランドの洗練されたデザインと優れたコストパフォーマンスは国内でも着実に浸透している。
そして今注目されているのがATV(四輪バギー)シリーズだ。ATVとは「All Terrain Vehicle」の略語。つまり全地形対応車を示す。アウトドアブームの中、クルマ・オートバイに続く第3の乗り物として、新たな市場を形成する可能性がある。
キムコが展開しているのは主力モデルである4WD・デフロック、ウインチ機能搭載のMXU 700 EXI EPSとMXU 450I LE。両車とも水冷単気筒ショートストロークエンジンを搭載し、寒冷地から砂漠までフィールドを選ばない。MXU 700EXは2017年にアメリカで開催されたGNCC(グランドナショナルクロスカントリー)でシリーズチャンピオンを獲得したマシンの後継モデル。伝統あるオフロードレースを制したパフォ―マンスは世界的に評価され、オフロードレースのマーシャルカー、農業地や砂浜での運搬や牽引など、あらゆる場面で活躍している。
更に小排気量版・レジャー用として2WD後輪駆動・空冷エンジンのMXU 150X・MXU 50R・Mongoose 90Sの3機種をラインアップ。これらをアクティビティとしてレンタルし楽しめるレジャー施設も多数ある。3機種ともサイズがコンパクトであるため、バイク用トランスポーターで運搬できるというメリットも見過ごせない。価格もMXU 50Rで31万9000円(税込)。最大排気量のMXU 700 EXI EPSが132万円(税込)と、本格装備であるわりにはリーズナブルな価格設定となっている。
現在の日本の法規ではナンバーを取得し、公道走行することはできないが、国内モータースポーツの新カテゴリーの先駆者となってみてはいかがだろうか?
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