公開日: 2023/04/24
更新日: 2023/05/01
NHKや日本テレビの放送が始まり、吉田茂の「バカヤロー」という発言をきっかけに衆議院が解散(俗にいう『バカヤロー解散』)、映画『君の名は』の主人公である真知子がしていたストールの巻き方が『真知子巻き』として流行し、世界に目を向ければイギリスではエリザベス2世の戴冠式が執り行われた。これらはいずれも、第二次世界大戦後の混乱から高度経済成長期へとつながる昭和28年(1953年)の出来事。
そしてその年、ひとつの会社が誕生した。それが、『明発工業株式会社』。のちの『株式会社カワサキモータースジャパン(KMJ)』である。KMJは今年12月15日に創立70周年を迎える。これを記念したスペシャルサイトが3月にオープンした。
サイトの作り自体は非常にシンプルで、10ブロックに区切られた年表に会社の変遷、代表的な国内外のモデルの発売年などが書かれ、これまでの歴史を振り返ることができるというもの。いくつか例を挙げれば、『Z1(900SUPER4)』が輸出モデルとして登場したのは1973年。現代に蘇ったZ1とも言える『Z900RS』の登場が2017年。このZ900RSは登場と同時に大ヒットモデルとなり、今も人気に全くと言っていいほど陰りが見えない。もう、発売から6年も経つのかという感じだ。
また、今も高い人気を誇る『GPZ900R(輸出モデル)』の登場は1984年で、これはバイクファンにもよく知られている。しかし、国内仕様が登場したのはいつか、になると1991年と即答できるかというと、なかなか難しいのではないか。
非常にざっくりとした年表だが、主だったモデルはしっかりと押さえてあるので、見ていくと改めて「そうだったな」と感じることがあるはず。自分自身の知識の再確認としても、ユーザーとの会話のネタとしても、使い勝手の良い年表だ。このまま継続していけば、30年後の2053年には、100周年を迎えるKMJ。その時、年表には、ハイブリッドや電動、水素エンジンのモデルなど、今までと全く違うバイクたちの名前が刻まれていることだろう。
人気記事ランキング