公開日: 2023/11/02
更新日: 2023/11/09
財務省の貿易統計により、2023年1月から8月までの中古二輪車輸出は50cc以下を除く全クラスでプラスとなっていることが分かった。
排気量区分は原付一種、原付二種、軽二輪、小型二輪という分け方ではなく、下表の通り5クラスに分かれている。各クラスを見てみよう。まずは『50㏄以下』。12万1985台で前年同期と比べて2.7%のマイナス。8か月のうち3か月は前年同月を上回ったが、他の月がカバーしきれなかった。
次に『50㏄超~250cc以下』。原付二種と軽二輪が合わさったクラスで、4万2571台。同15.7%のプラス。残りのクラスは、『250cc超~500cc以下』が2884台で同32.5%のプラス。『500cc~800cc以下』が4557台で同61.9%のプラス。『800cc超』が6887台で同51.4%のプラス。500cc超の2クラスは5割以上もの増加になっている。
全クラスを合わせると17万8884台。前年同期が17万1683台なので、4.2%のプラス。新車国内出荷台数と同様に、輸出においても50cc以下が最大のボリュームゾーン。そのクラスのマイナスがほかにも響き、5割を超えるクラスが2つありながらも、増加は4.2%にとどまっているというのが8月までの結果となっている。
さて、各月のデータを表にまとめているが、800cc超クラスの7月の数字を見て欲しい。1113台。このクラスが1000台を超えるのは、今世紀に入って2007年4月(1064台)、2008年10月(1026台)以来、3回目なのだ。
また、表には入れていないが『金額』も貿易統計で確認することができる。今年が各クラス合計で約187億4909万円(輸出台数で割った平均単価は約10万4811円)。昨年同期が約127億6220万円(同約7万4336円)なので、46.9%のプラス。小排気量が減り、大排気量が増えたこともあり、車両の全体の金額も平均単価も大幅に増加した。
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