公開日: 2024/05/28
更新日: 2024/06/13
ハーレーダビッドソンの2024年モデル「2024ロードグライド」。ハーレーの新型ツーリングモデルを、今回はBDSテクニカルスクールの井田講師が試乗インプレを行いました!
2024年モデルで何が変わったかというと、エンジンは一部水冷化して、メーターパネルはフル液晶のタッチパネルなっています。またLEDライトのデザインも新しくなりました。そして、試乗の際にメーカーの方から説明があったんですが、今回のモデルは電気的な外装部分などが変わったのはもちろん、特に乗ってる時の「熱」。多分ハーレーに乗られてる方は分かると思いますが、またがった時にエンジンの熱が結構ライダーに伝わってきて暑いんですよね。今回のハーレーはシリンダーヘッドを水冷化して、当たる部分や空気の流れなどを考えて、走行中の熱に対する不快感をだいぶ軽減したと言っていました。
ツーリングモデルなんですけれども、前から気になっていたことがありました。普通のオートバイってハンドルを切る時、ハンドルのトップブリッジというのがあって、ライダーから見てそれよりも奥にフロントフォークが付いて操作するんですけれども、このハーレーは逆なんですよね。ハンドルのトップブリッジの軸があって、それの手前側にフロントフォークが付いているんですね。なのでハンドルを切る時の動きが独特な感じで、走行するにあたってどんな影響があるのかなと思っていたんですが違和感なく普通に乗れました!
また、モードセレクトのボタンが付いていて、エンジンの味付けを変更できます。レインモードとかスポーツモードとかにして私も先ほど走ったんですけども、スポーツモードはアクセル開けてびっくりするぐらい加速しました。レインモードにすると、まろやかアクセルで非常に軽いですね。元気よく走りたい時はスポーツモード、ゆっくり走りたい時にはレインモードへ切り替えていただいても、長距離で走った時の疲労感の軽減にも繋がったりして、かなり楽しめるんじゃないかなと思いました。
やっぱりアメリカのツーリングですと大陸が大きいですから、ヨーロピアンのオートバイと比べると使い方が全然違って独自の進化をしてきたんですね。通常のバイクで言うと、トレール(フロントフォークの取り付けシャフトの延長線から地面が交わる点とタイヤの接地点の中心までの距離)が大体100とか110とかもうちょっと少なかったりするんですが、今回のハーレーは173とかなりあるんですね。そうすると直進安定性は良くなるんですが、ハンドリングが重くなったりします。ですが、それが思ったほど感じなかったのと、取り回しも軽く感じた要因としては、やっぱりハンドル位置が高いっていうのがあると思います。
重いものを重心位置低めに移動させるのと、高いところで移動させるのであれば、やっぱり高いところを持って移動させたほうがてこの原理で楽なんですね。ですから、バイクを起こすっていうのもハンドルが低いモデルに比べれば楽。ただ気になっていたのが、やっぱりアメリカのモデルなので体が大きい方が乗ると思います。普段国産車に乗っている方からするとブレーキペダルとかシフトペダルとか操作系が遠く感じる方もいると思いますが、それは自分の好みに合わせてハンドルをちょっと低くしていただくと自分の好みに味付けできるんじゃないかなと思います。ハーレーってやっぱりカスタムも楽しみのうちの一つだと思いますので、そういった形で自分色にしていくっていうのも一つの楽しみ方なんじゃないかなと思います。
もし良かったら1回乗ってもらいたいですね。初めての方は最初抵抗あるかもしれませんけれども、乗ると結構いいかもっていうところがありますので、是非乗っていただきたい!
アクセルグリップが非常に軽いです。電子制御スロットルなので、ワイヤーの感じが好きな方からするとだいぶ軽いのでちょっとびっくりするかもしれないです。遊びがあんまりないので、ちょっと開けるだけで結構進みます。
シフトペダルの操作感はやっぱりしっかりしてますね。細かいストロークというよりはやっぱりダイナミックなストローク感があるって感じですかね。クルーザータイプに乗り慣れてない方からすると、ペダルや操作系が遠い感じは若干ありますけれども、元々体が大きい方向けに作られていますから、シートポジションとかで部分調整していただくと安心して乗れるんじゃないかなと思います。
また、乗っていてハンドルに不快な振動は全然なかったですね。乗り慣れなかったところでいうと、右左にウインカーがついているので、右に曲がる時には右、左に曲がる時には左を押すっていうのはちょっと最初に慣れなかったです。ですが、ウインカーのオートキャンセルが付いてますから、ウインカーを出してしれっと戻れば勝手に消えてくれるので、そこは便利だなと思いました。
サイドスタンドはというと、177センチの身長でぎりぎり足が届く感じなので、ちょっと小柄な方には大変かもしれないですかね。あとは物入れが左右についてツーリングしたりすると非常にいいんじゃないですかね。ということで、ハーレー「ロードグライド」の試乗インプレでした。ありがとうございました!
【BDSテクニカルスクール講師 井田安彦】 BDSテクニカルスクール講師
保有資格:2級二輪自動車整備士、2級ガソリン自動車整備士、2級ジーゼル自動車整備士、自動車検査員、二輪車安全運転指導員
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令和5年度第2回試験では、全国合格者の3.5人に1人がテクニカルスクール受講生
BDSテクニカルスクールHPhttps://www.bds.co.jp/technicalschool/
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