業界トピックカワサキ

カワサキの水素エンジンモーターサイクル、鈴鹿サーキットを走る!

公開日: 2024/08/27

更新日: 2024/08/29

三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで開催された『2024 FIM世界耐久選手権“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会(以下、鈴鹿8耐)』。7月19日(金)に公式予選が行われ、21日(日)に開催された決勝では熱いレースが繰り広げられ、Team HRCが3連覇を飾った。この3日間で鈴鹿サーキットに足を運んだ観客数は、合計5万6000人に及んだ。

鈴鹿8耐は1978年に初開催(世界選手権となったのは1980年)された歴史あるイベントだが、今年、新たな歴史が刻まれた。

フリープラクティスの行われた7月20日(土)、カワサキが水素エンジンモーターサイクルの公開走行を実施。これは、量産メーカーとして世界初のこととなる。鈴鹿8耐の会場である鈴鹿サーキットを1周した同モデルは、2023年3月に研究がスタート。今年に入ってから試験走行が開始されていた。

水素エンジンは、同社の『Ninja H2』に搭載されている998cc直列4気筒スーパーチャージドエンジンがベースとなり、水素燃料の筒内直接噴射仕様に改良されたもの。ボディの後部・両サイドには、水素燃料タンクが搭載されている。カワサキでは、水素エンジンを搭載した二輪車の実用化を目指して開発しているが、このカタチで発売されるということではないという。

「あくまでも水素エンジンモーターサイクルの研究用として製作された車両です」(カワサキ)

さて、気になるのは導入時期だ。

「カーボンニュートラル実現に向けた選択肢のひとつとして、2030年代前半の実用化を目指して開発を進めています。ただし、水素供給インフラや各国の法規制の整備状況により変動する場合があります」

電動モーターサイクル『Ninja e-1』『Z e-1』、ストロングハイブリッドモーターサイクル『Ninja7 HYBRID』『Z7 HYBRID』、そして水素エンジンモーターサイクル。はたして未来のカワサキには、どのようなラインアップが揃えられているのだろうか。ワクワクが止まらない。

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