公開日: 2024/08/30
更新日: 2024/09/02
レーサーレプリカブームも後半の1985年。CBR400R、FZ400R、GSX-R400などレーサースポーツモデルがしのぎを削っていた。そこへカワサキはGPZ400Rという新たなる矢を投じた。それは速さだけでなく、乗りやすさ、ツーリングシーンなども考えられた、カワサキイズムを感じるモデルだった。フルカウルにカワサキ初の400cc水冷並列4気筒エンジンを、アルミ製のAL-Crossフレームに搭載していた。
ライディングポジションはアップハンドルに低シート高のため扱いやすく、乾燥重量176kgのヘビーなボディは逆に良い安定感をもたらしていた。またサイズの太いタイヤも“ナナハン並みの迫力!”と強い支持を集めた。それはまさに時代が求めていたモデルで85年と86年はベストセラー。89年モデルまで生産されるカワサキ屈指の人気モデルとなった。
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