公開日: 2024/09/25
更新日: 2024/10/07
国内最大級の業者向けバイクオークション会場「BDS柏の杜会場」。全国のバイクショップから毎週様々なバイクが出品される柏の杜会場には、希少車・名車・ビンテージバイクが集まる「プレミアムオークション」というコーナーがあります。今回はプレミアムコーナー出品のなかから、バイクジャーナリストの小林ゆきさんが気になる車両をいくつかご紹介! BDSバイクセンサー加盟店はすべて「BDSオークション会員」です。バイクをお探しの方は加盟店舗にご相談ください!
・KAWASAKI「ZXR400-2」
いわゆるレーサーレプリカですね。80年代後半90年代にかけて400ccのインラインフォアを各メーカーが出し、レースブームも相まって各地でSP400のレースベース車となったうちの1台です。こちらは初年度登録が平成16年ということでZXR400の中ではわりと後に出たものですが、なんと走行距離が5388kmの低走行車両となっております! デジタルメーターじゃないからそのまま距離が見えるということで、今となってはアナログメーターって凄く格好いいですよね。
レーサーレプリカ車両を見る時に是非チェックしていただきたいのがサーキット向けのカスタムがされているかどうか。例えば、バックステップに変わっていたり、レバーや、ハンドルがレーシーなものに変わっていたりしますが、古い車両はやっぱり純正の方が安心かなということで、こちらは純正のものがそのまま付いています。マフラーはJMCAのサイレンサーが付いているので、前オーナーさんは街乗りやツーリングを楽しんでいたのかなと思われます。こういったレーサーレプリカ400ccは本当に数が少なくなってきてレトロカッコいいという感じになってきましたけれども、気になる方はぜひBDSバイクセンサーで車両を探してみてください!
・YAMAHA「SR500-1」
SRはもう人気が高まり過ぎて価格がだいぶ高騰したこともありましたが、今回紹介するのは、SRはSRでも“500の1型“でございます。初年度登録が昭和62年ということなんですが、外観はビカビカですし、あまりカスタムはされてないというところが私はかなり気になりました!
というのも90年代カスタムブームによって、カスタムしまくった車両ばかりになっちゃったんですよね。なのでこういった純正の車両は貴重だと思います。初年度登録が昭和62年なんですけれども、走行距離が1万4660kmということで低走行車両となっております。SRも本当に数が減りました。500ccということでSR本来のエンジンの本領発揮を楽しめるのではないかと思います。
・SUZUKI「ジェベル250XC」
スズキも色んなタイプのオフロード車を出しておりました。ジェベルはどちらかと言うとツーリングに振っているということで、シンプルなオフロード車の構成なんですが、タンクだけ結構大きくて、非常に人気が高かった車種です。本当にタフでめちゃくちゃ持つと定評のあるエンジンを積んでいます。そして、こちらに250XCはジェベルシリーズの中でも後の方に出てきたものだったと思います。人気は高かったはずなんですが、走行距離がなんと1477km! 全然走っていません。
ですが、走りに振ったカスタムがされております。バーハンドルにはガードが付いていて、ハンドルそのものも変わっておりますし、グリップをちゃんとワイヤリングしてあるということは、もしかして林道ツーリングガチ勢なのか、もしくはエンデューロに出ようとしていたのかもしれません。全然走ってないのに、これからやろうとしていたカスタムが見受けられます。
・SUZUKI「バーディー50」
名車や希少車を色々紹介しておりますけが、こちらはビンテージに入ってくるかと思います。こちらは恐らく70年代の車両。当時はスーパーカブ人気が高く4メーカーともちょっとビジネスタイプの車両を出していました。スズキのバーディーは90年代まで系譜が続く訳なんですが、こちらのバーディーは恐らく初期型に近いと思われます。70年代ですから結構装備が豪華で、メーターは100kmメーターなっており、恐らく他の車種と共通部品を使ってたからだと思われます。後はメッキの荷台や丸いテールランプなんかも可愛らしいです。
そして、走行距離はなんと1km実走! シートのゴムは本当に新車のようで、ロゴの印刷も全然剥げてないですし、一体どこに保管していたのかなっていう感じですね。メンテナンスをしっかりすれば走れるという定評がありますので、是非手を入れて楽しんでいただける気がします!
・KAWASAKI「Z2」
カワサキのいわゆる「ゼッツー」です。BDSプレミアムオークションでは定期的に出品されているのをみていたのですが、最近はなかなかみかけなくなってきました。こちらの車両は初年度登録が昭和51年となっています。もともとの数も少ないので出てきただけでも目を付けたい車両になっているかなと思います。
旧車の保管方法による違いとして、乗らずにずっと倉庫に眠っていた車両は逆にレストアが必要だったり、乗り倒して長い年月が過ぎた車両はやれてしまっている場合があります。そしてもう一つはしっかりレストアして保管されているものです。目の前の車両はどちらかと言うとレストアされていた車両で、エンジン回りもとても綺麗です。BDSオークションでは独自の検査システムがあり、凄く細かいチェック項目で車両の状態を点数化しております。目の前のZ2のエンジン点数を見ると、昭和51年とは思えない、とても良い点数が付いております。
最近ですと、純正がいいのか、乗り続けていた車両がいいのか、レストアされてキレイな方がいいのか選んでる場合じゃない時代に突入したかなとは思います。ここ10数年でアメリカの方でも非常に盛り上がっている車種になっているので、国内流通しているからには欲しいと思った方は絶対に目を付けてほしいかなと思います。
こういった車両が欲しいな、探してるよという方はぜひBDSバイクセンサーを活用ください! 車両検索はもちろん、サイトに出てくるバイクショップは必ずBDSの加盟店なので「こういった車両を探したいよ」と相談すると見つかるかもしれません。ということで、BDSプレミアムオークション出品車両から気になった車両をいくつかピックアップしてみました!
【小林ゆきさん略歴】
横浜育ちのバイクブーム世代。バイク雑誌の編集者を経て、現在はフリーランスのライダー&ライター。バイクを社会や文化の側面で語ることを得意としている。愛車は総走行距離25万kmを超えるKawasaki GPz900RやNinja H2など10台。普段から移動はバイクの街乗り派だが、自らレースに参戦したり鈴鹿8耐監督を経験するなど、ロードレースもたしなむ。ライフワークとしてマン島TTレースに1996年から通い続け、モータースポーツ文化をアカデミックな側面からも考察する。
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希少価値がさらに高まるKAWASAKI「Z2」!
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