公開日: 2024/11/04
更新日: 2024/11/15
2013年9月に開校し、毎年全国平均を大きく上回る実績を記録し続けているBDSテクニカルスクール。直近5年間で全員合格は、3級が4回、2級が3回と、高い水準を誇っている。今回は、10年以上にわたり多くの整備士を排出し続けているテクニカルスクールの歩みや特長について紹介する。
BDSテクニカルスクールは2013年9月、「千葉県自動車整備振興会 技術講習所 柏の杜分教場」として開校した。二輪業界の健全化のため、中古車販売の整備に携わるすべての方に整備士資格を取得していただき、より安心で安全な車両を提供して欲しい、という思いのもと運営している。二輪業界では10年ほど前から整備士不足が深刻化しているが、そうした状況を少しでも解消すべく、多くの方に入校いただいている。
実技講習を行う実習場には、電動式バイクリフト2台や車検ライン、タイヤチェンジャーなど民間車検場と同等の設備を完備。また、講習用車両もスクーターから大型モデルまで複数台用意し、5台分の整備スペースも備えている。なお、民間での二輪整備士養成施設は、テクニカルスクールのみとなる。
テクニカルスクールでは、『国家試験全員合格』という大きな目標を掲げ、二輪に特化した講習を実施。開校した2013年からの平均合格率は3級が97.2%、2016年から講習を開始した2級が94.8%と、全国平均を大きく上回る実績を毎年記録している(グラフ参照)。
また、今年3月に行われた3級試験では、60名の受講生が受験し、全員が合格。全国の合格者の3.5人に1人がテクニカルスクール受講生となるなど、整備士不足が深刻な問題となっている二輪業界への貢献度は、決して少なくないと自負している。
実際、開校以来3級は455人、2級は184人の計639人と、多くの整備士を排出。直近5年間で全員合格は、3級が4回、2級が3回と、高い水準を誇っている。
テクニカルスクールの特長は、下記の3つ。
①少人数制による、受講生1人ひとりへのサポート
②コミュニケーションを通して、合格への強い意志を育む
③同期生の連帯感を生む、家族のような雰囲気作り
これらの特長について紹介しよう。まず1つ目について。テクニカルスクールでは、1クラス最大15人とすることで、1人ひとりに合わせた個別指導を実施。受講生が気軽に質問できる環境を整えている。また、学科講習ではパート毎に作成した理解度確認テストを何度も行い、誰がどの問題を間違えているか、データを集計。これをもとに、個人の苦手パートに合わせて作成した問題を解いてもらい、解説を行うことで受講生の理解度を深めている。
次に、2つ目。テクニカルスクールでは、一貫してすべての講習を井田指導員が行うため、曜日毎に講習内容の差が生まれない。また、受講生と話をする機会が多く、距離感がとても近い。さらに、振興会で定められている120時間というカリキュラム以外に、講義後に補習や試験対策の勉強会を無料で実施。受講生1人ひとりに対し、万全のサポート体制を整えている。その他、試験に落ちてしまった元受講生にも定期的に連絡を取り、勉強会への参加を促すなど、講習以外にもフォローを行っている。
そして、3つ目。受講生は年齢も経験もバラバラなため、実技講習ではベテランと初心者をペアにするなど、受講生同士が協力し合えるようにしている。また、勉強会ではお互いに過去問を出し合ったりする光景も見られる。さらに、テクニカルスクールではクラス毎にグループLINEを作成。試験終了後も自店のイベント情報を告知したり、普段の作業の中で分からないことを質問し合うなど、交流が続いている。
2024年度上期(4~9月)に講習を受けた受講生からは、講習後のアンケートで次のような感想が寄せられている。
「少人数制なので先生に話しかけやすく、分からないことは残って教えていただいたので良かった」「半年の講習だったが、毎回出席できたのは楽しく授業を受けられたから」「みんなで協力して、コミュニケーションを取りながら学べたのが良かった」
井田指導員はテクニカルスクールについて、今後も独自の取り組みに力を入れていくと言う。
「学科講習では授業の進捗にともない理解度を確認し、理解が不足している方には放課後にフォローを実施。分からない方がそのままにならないように、講習を進めています。さらに、個別にテスト対策プランも作成。今後もテクニカルスクールだからこそできる独自の取り組みを継続しつつ、新機種の情報なども取り入れ、受講生が飽きない授業を心がけていきます」
今年度下期の3級講習は、定員(45人)を超える申し込みをいただき、水曜日コースは申込当日に満員、火・木曜コースも4日後には定員となるなど、早々に締め切ることとなった。応募者数は年々増加しており、倍率が高まっている。後輩の育成まで手が回らない、メーカーの政策により整備士資格が必要、という方も多いはず。その際には、確かな実績を誇るテクニカルスクールをご活用いただきたい。
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