公開日: 2022/10/10
更新日: 2022/10/10
2020年、2021年と2年連続してオンライン開催となっていた『バイクの日』イベント。今年は8月19日のバイクの日の当日、東京都千代田区の有楽町駅前広場で『バイクの日2022』が行われ、バイクの日イベントとして、3年ぶりのリアル開催となった。
今年、よく見聞きするのが「3年ぶりのリアル開催」や「3年ぶりの開催」というフレーズ。業界、団体を問わず、2020年以降に中止となっていたイベント、オンライン開催となっていたイベント、それらが今年は会場を使って開催されている。二輪業界でも2019年以来の開催となったのが、3月に東京と大阪で開催されたモーターサイクルショー。
休催となった2年間は、メーカーが独自に特設ウェブサイト(ホンダモーターサイクルフェス2021、スズキWEBモーターサイクルショー2021等)にて開催していたが、国内外のメーカーが集う『モーターサイクルショー』としての開催は、3年ぶりのこと。また、4月には名古屋でも第1回目となる『名古屋モーターサイクルショー』が開催されたが、これももともとは2020年に初開催予定だったものだ。それが、コロナ禍の影響で2022年まで延期されていたが、今年、開催することができた。「バイクの日」イベントも同様。
トークショーや動画コンテストなどがネットで配信されていたが、会場開催は3年ぶりのこと。開催は、バイク日の当日である8月19日。場所は、東京都千代田区の有楽町駅前広場。地上と地下を使い、地上では主に各メーカーが車両を展示。地下では、キャンプをテーマにした車両展示のほか、ゲストを呼んでのトークショーや警視庁による交通安全啓発ステージなどが行われた。
有楽町駅前というロケーションに加え、開催日時は平日金曜日の12時から16時。バイクに乗る乗らない・興味あるなしに関係なく、広くバイクを訴求する。そういう意味合いが強く感じられるのが、バイクの日イベントのひとつの特徴だ。
過去3年間の開催会場も、二子玉川ライズ・ガレリア広場(2019年)、ベルサール秋葉原(2018年)、サナギ新宿・イベントスペース(2017年)など、むしろ、バイクでは目的地にあまりなりそうもない場所で開かれている。今回の有楽町駅前広場も、まさにそう。誰でも自由に通れる場所で、直にバイクを見て、実際にバイクに触れられる機会を創出しているのだ。当日、現地でイベントを見た人も、「バイクイベントを見に有楽町へ行った」ではなく、「有楽町に行ったらバイクイベントをやっていた」。そういう感覚に近い人も少なくなかったのではないだろうか。
地下のステージは、2時間で1セットの2部構成。最初に小池百合子東京都知事からのビデオメッセージが流れ、次に警視庁による『交通安全啓発ステージ』へと続いた。その後、8月19日は『俳句の日』でもあることから、事前にバイク絡みの俳句を募集するコンテストを実施しており、『フォト俳句部門』『課題写真部門』『バイク俳句部門』のグランプリと準グランプリ作品を発表。そして、タレントやユーチューバーによるトークショーが3つ続き、最後に抽選会というスケジュール。
俳句コンテストの作品発表では、歌人の堀田季何さんが登壇。作品の講評も行われた。毎年恒例のトークショーは、今年は3部構成。最初はラジオパーソナリティのレーサー鹿島さんとシューシャイナーの伊藤由里絵さんが用品のメンテナンスなどについて対談。次にタレントの梅本まどかさんがMCとなり、人気ユーチューバーのRAMPAGEMONKEYさんのバイクに乗り始めたキッカケなどについて話を繰り広げた。
最後は、同じく梅本まどかさんがMCを担当し、モデルのREIさんや声優の夜道雪さんを交え、バイクの魅力などについてクロストークを展開した。座ってゆったりと話を写真左から梅本まどかさん、夜道雪さん、REIさん聞ける場所ではなかったが、それぞれのトークが10~20分ほどだったため、通りすがりに足を止めて1つのトークショーが終わるまで見ている、という光景も見られた。
コロナ禍以降、バイクは三密回避の移動手段であり趣味であることは、もはや共通認識。今後、より多くの人に注目してもらうためには、バイク乗り以外の人にもアプローチできるイベント開催は欠かせないもの。今回のバイクの日イベントを通して、それを実感した。
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