TRIUMPHビジネス

トライアンフ、新しいサスティナブル燃料の開発チームをヒンクリーに設置

公開日: 2023/01/30

更新日: 2023/02/01

ここ数年、高い頻度で目にしたり耳にする言葉に「サスティナブル」がある。現代社会における重要キーワードの一つなので、見聞きするだけではなく、会話のなかで実際に用いている人もいるだろう。

この「サスティナブル」は「持続性・継続性」という意味で、社会が将来も安定して続いていけるような仕組みのことを指す。例えば、魚がいっぱい獲れるからといって乱獲して絶滅させてしまっては、その時点で漁はできなくなってしまうため、それを防ぐために漁獲量を調整したりする、などのニュースを見たことがあるはず。これが持続性・継続性だ。

トライアンフ スティーブ・サージェントCPO
トライアンフ スティーブ・サージェントCPO

そして、それはレースの世界においても同じ。化石燃料に頼らない様々な取り組みが行われているが、Moto2(モト2)唯一のエンジンサプライヤーであるトライアンフは昨年12月、モーターサイクルの未来に向けた取り組みを発表した。それが、グリーンでクリーンなサスティナブル燃料の開発テストチームをイギリス・レスターシャー州の街、ヒンクリーにあるグローバル研究開発施設内に設置したというもの。

このプロジェクトによって、2024年までのモト2世界選手権で使用される燃料をE40(40%が非化石燃料由来の持続可能な燃料)への移行の実現、さらに最終的には2027年までにE100(100%非化石燃料由来の持続可能な燃料)への移行の実現を目指していく。

前述したようにトライアンフはモト2唯一のエンジンサプライヤー。それだけに、ライダーが求めるパワーやトルクを理解しており、新しい燃料の開発において、レース用エンジンのあらゆる要素を考慮して行う必要性があることも十分に承知している。トライアンフでは今後、ライダーとファンが末長くバイクを楽しめるよう、責任をもって燃料開発を進めていくという。

また、トライアンフのCPOであるスティーブ・サージェント氏(写真)は新しいサスティナブル燃料の開発について、「最終的にはレースから得た知見をすべてのロードバイクに反映させ、パフォーマンスだけではなく環境への影響も、より良いものにすることが私たちの目標です」と、コメントした。

バイクショップの求人
BDSバイクセンサー

人気記事ランキング

【販売店取材】山元モーターサイクル 山元隆 代表(鹿児島県)

鉄道、路線バスなどの交通手段が限定的であるため、鹿屋市では、二輪は交通手段として欠かすことはでき...


新型「DR-Z4シリーズ」発売開始! ユーザーの声に応えるため復活

スズキは10月16日、DR-Z4S/4SMの報道試乗会を開催した。新型「DR-Z4シリーズ」は、2000年登場の「DR-Z40...


2024年キャッシュレス決済比率は42.8%。導入の課題は決済手数料分のコストをいかに確保するか

かつて“現金大国”と呼ばれた日本だが、いまや財布を持たなくても不自由なく生活できる時代となりつつあ...


50cc時代に幕。2025年4月1日、『新基準原付』スタート!

道路交通法施行規則が改正され、4月1日より適用される。これにより、原付一種にしか乗れないユーザーで...


2024年二輪国内保有台数。全体はマイナスだが、原付二種以上の合計では過去最多を記録!

2024年の二輪国内保有台数が約1028万台となっていることが、経済産業省『二輪車産業の概況』によって分...


二輪免許取得者数33万6943人でコロナ前の水準に戻る。年齢別ボリュームゾーンは20~24歳

二輪免許の取得。これは免許区分に関わらず、バイクに乗る、という意志の表れである。つまり、この数字...


制限速度が半分に!? 2026年からの新しいルール

時代に合わせて少しずつ変化している道路交通法。来年以降の二輪に関わる改正道路交通法施行令にはどの...


2024年新車国内出荷台数、約32万台でコロナ禍以前の水準に

2024年の新車国内出荷台数は32万0300台(二輪車新聞調べ・推定値)となり、コロナ禍以前の水準となった...


ヤマハ「XSR900」試乗インプレ!でっかいけど足つき良好!

バイクジャーナリストの小林ゆきさんが、2022年にフルモデルチェンジを行ったヤマハXSR900を試乗インプ...


原付免許の定義が変わる!? 現在検討中の法改正について詳しく解説!

法改正で原付免許の定義が変わるかもしれないといった話題が、最近インターネットで出ていたのをご存じ...


DYM
SEO Ranking