公開日: 2024/06/25
更新日: 2024/06/28
自動車公正取引協議会は6月4日、都内のホテルで「2024年度定時総会」を開催した。今年は新会長に鈴木俊宏氏(スズキ代表取締役社長)が選任された。
2023年度事業報告書(案)及び決算書(案)の件」では、「店頭表示のセルフチェック活動を通じた適正表示の推進」として、会員専用ページを活用したセルフチェックの実施について報告。実施率は84.1%と前年比で10.2ポイント上昇したが、順守率は93.0%と5.1ポイント減少したことを明らかにした。
また、「中古二輪車の品質評価(品質評価実施店)」の定着化として、品質評価店についてYouTubeやSNSでPR動画を配信した結果、304万回の再生を達成したことなどを報告した。
「二輪自動車業における表示に関する公正競争規約及び同施行規約改正(案)」については、ステルスマーケティング告示の施行に伴う規約・規制改正(案)について審議が行われ、不当表示の禁止規定に「事業者の表示であるにもかかわらず、事業者の表示であることが判別困難な表示」を追加することなどが承認された。
2024年度事業計画では、「会員専用ページを活用した規約の普及活動」「中古二輪車の品質評価の定着化」「走行距離等の不当表示の未然防止と厳正な対処」「カタログの装備品表示の問題点及び適正表示に関する周知活動」などを掲げた。
新会長に選出された鈴木会長は、海外出張のため、ビデオメッセージで就任挨拶を行った。そのなかで鈴木新会長は、「昨年は大手中古車販売店の保険金不正請求問題で消費者の信頼を失った。そのため新たな取り組みとして支払総額表示を開始した。消費者の信頼を回復し公正な競争促進に向けた活動を充実させる」と活動方針について語った。
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