公開日: 2024/07/05
更新日: 2024/10/04
顧客へのサービス対応で、幅広いニーズに応え続けるショップの皆さまに役立てていただけるサポート企業紹介が不定期でスタート。初回は内燃機とサスペンションのプロフェッショナルです!
内燃機のサポート企業として紹介するのは井上ボーリング。主な仕事はエンジン内部の部品を削り、磨き、新品と同じように直すこと。企業理念は“人類の機械遺産であるエンジンを未来に残す”であり、EV化の進む未来にエンジンを残すには現在あるエンジンを大事にするしかない。そのため井上ボーリングでは古いエンジンの鋳鉄スリーブを、錆びる事なく、ほとんど摩耗しないアルミメッキ化スリーブに置き換えるという方法を開発(ICBM)。
また芯出し作業のできる業者が激減した分解組立式クランクを得意とするので、古い車両を含めてどんな車両にも対応が可能となる。だから、井上ボーリングは内燃機屋として推せるのです。
それと内燃機加工以外の特殊加工、エンジン丸ごとや車体に載ったままのエンジンなどには対応できません。そこはショップ側の役目としていて、部品として持ち込み、施工後の組立&調整もショップで対応してもらう必要があります。これは井上ボーリングが上段に構えているワケではなく、バイクショップと一緒になって仕事をして、エンドユーザーにはエンジンを大事にしてもらう。そうする事によってより長くエンジンを楽しんでもらい、そのために井上ボーリングが内燃機加工という部分を引き受けるという決意の表れでもあるのでしょう。
サスペンションのサポート企業として紹介したいのはテクニクスで、バイク用サスペンションのメンテナンスサービスが主な業務。常時4万個以上の消耗部品などをストックし、スピーディな対応がウリ。性能回復が目的のフルオーバーホールが業務の核で、フロントフォークとリアショックそれぞれ純正装着品からアフターマーケット製まで対応。
特に“完全非分解”タイプのリアショックも独自の手法(切削加工を施したり、テクニクスでオリジナル部品を製作してしまうなど)を用い、ルックスはそのままレストア可能な点も見逃せません。
またエンドユーザーからの直依頼も受けていますが、自身でサスペンションの脱着ができなかったり、遠方なので車両ごと預けるのが難しいというケースもあるので、その場合には「行きつけのショップからでも依頼可能ですよ」とバイクショップとの連携を提案する事もあるのだとか。その甲斐あって、現在はおよそ2500店ほどのバイクショップとの取引があるとも。
やはり、多くのサスペンションメーカーからの信頼が得られるだけの技術を備えていて、それでいてバイクショップのサポート企業というスタンスにも忠実であり、実直にサスペンションと向き合い続けるテクニクスだからこそサスメンテナンスのスペシャリストとして推せるのです。
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