公開日: 2024/07/29
更新日: 2024/08/05
国内最大級の業者向けバイクオークション会場「BDS柏の杜会場」! 全国のバイクショップから毎週様々なバイクが出品される柏の杜会場には、希少車・名車・ビンテージバイクが集まる「プレミアムオークション」というコーナーがあります。今回はプレミアムコーナー出品のなかから、バイクジャーナリストの小林ゆきさんが気になる車両をいくつかご紹介。BDSバイクセンサー加盟店はすべて「BDSオークション会員」です。バイクをお探しの方はBDSバイクセンサー加盟店舗にご相談ください!
・KAWASAKI「GPZ900Z」
いろいろ車両が並んでおりますけれども、今回力を入れて紹介したいのがこちらです。カワサキ「GPZ900Z」! 私もGPZ900Rオーナーで、なんと新車で買って26万km乗っております。あとは雑誌の編集担当もしていたのでNinjaについては詳しいです!
こちらの車両は平成13年のもので、メーターを見ると国内仕様か逆輸入車か輸出仕様かというのが分かるんですが、スピードメーターが260kmメーターになっているので、もちろん輸出仕様。そして年式からいって、いわゆる後期型でフロントが16インチではなく17インチのタイプなっています。平成13年のものだと恐らくなんですが、いわゆるマレーシア仕様のフルパワーと思われます。こちらの後期型のNinjaは、もう一番人気の黒金カラーが非常に渋くてカッコいいですね。
Ninjaの場合、どこをチェックすべきかというと「カスタム」です。90年代、Ninjaは空前のカスタムブームというのがあったのですが、皆がまず変えたのがマフラー。こちらの車両もカスタムされており、Ninjaとしては珍しいSP忠男さんのマフラーですね。空前のカスタムブームがあったので、ウインカーやスクリーン、ミラー、ラジエーターなど皆さん色々カスタムされるですが、こちらの車両はマフラー以外は何も手を入れてない状態なので、Ninjaとしては本当に極上です!
・HONDA「ダックス70」
ホンダのダックスなんですけれども、ダックスはダックスで“70”です。ちょっと年式は分かりませんが、ダックスなので80年前後ってところだと思われますが、走行距離が8691kmということで恐らくどこかに眠っていた車両だと思います。非常にキレイな状態で出品されていて、色は恐らく当時のままの非常に鮮やかなグリーン。そして本当にメッキのパーツが豪華ですね。これだけ丁寧にメッキされている部品がたくさん多用されているということで、輸出でも非常に人気があったこのダックス70。今ダックス125がありますけれども、こちらも負けず劣らず非常に高級感があり、レストアしてこれからも楽しめそうな1台かなと思いました!
・HONDA「DIO ZX」
そしてもう1台ピックアップしたい車両はこちら、ホンダ「DIO ZX」の何と未使用未登録車! 最近はホンダもこのクラスのサイズ生産をやめるんじゃないかみたいな話がありますけれども、この50ccに乗ったことがある人はわずかな排気量で必要十分なハイパワーであったりとか、非常に機動力のある車体の大きさだったり、いろいろな意味で使い勝手の良い非常に乗りやすいバイクだったなと分かると思います。珍しく未使用車が発見されたということでピックアップをしてみました。
・HONDA「シャリ―50」
続きましてこちら、ホンダ「シャリ―50」! 実は私の思い出のモデルでございます。原付なんですけど、またがって乗るとで後、ステップがあるっていうのは何かちょっとこの後、当時色々なホンダ以外にもスズキもヤマハも出していましたけれども、こちらはシーソーペダルのギアが付くそうですね。なんと4297kmで出品されております! こちらもどこかに眠っていたんでしょうね。間違いなく80年代の車両なので、もう40年以上前のものだと思いますが、こういった古い車両はやっぱり塗装やシートのヒビ割れが気になるところですが、全然キレイ! とはメッキなんかも年式そうなやれ具合ではあるんですが、恐らくサビやすい場所には置かなかったのかなと思います。お買い物バイクとして非常に実用性の高いバイクですので、走行距離からもまだ乗れそうですね。レトロポップな原付を楽しむのに良い車両じゃないかなと思います!
・HARLEY-DAVIDSON「XL1200X」
年式的には新しく、いわゆるフォーティーエイトと呼ばれるモデルです。めちゃくちゃ日本で人気があって色んな年式やカラーがあったんですけれども、人気ゆえになかなかプレミアムオークションでは程度の良いものは出てこないんですが、こちらは走行距離がわずか4000kmで、しかもBDS独自の精密な検査でめちゃくちゃ高い点が付けられていますね。エンジンや外装、足回り、車体がスゴク良い点数で、4年以上この仕事をやっていて色んな車両を見てきましたが、新車に付けられるような点数がこの車両には付いております! そしてこういったオークション車両を紹介する際に、前のオーナーさんがどうやって乗られていたかなというのを毎回想像するんですが、この点数は間違いなく屋内保管。しかも走った後ちゃんと磨いていた人なのは間違いないですね。1、2年ほっといたり、ちょっと雨が付いただけで輝きが失われてしまうんですが、前オーナーさんがそれだけ丁寧に乗られていたんじゃないかなと車両から推測されます!
いくつかご紹介しましたが、実車をじっくり見る機会は残念ながら業者さんしかないので、もし「こんなバイクに乗ってみたかったな」とか「このバイクもどうしても欲しい!」という方は是非BDS会員のみ入ることができるBDSバイクセンサーの加盟店さんに相談してみてはいかがでしょうか! 探している車両があったら、BDSバイクセンサーのサイトでも探せますし、加盟店さんに相談すると今回ご紹介したオークション車両の中から探してくれるかもしれないので是非ですねご相談ください!
【小林ゆきさん略歴】
横浜育ちのバイクブーム世代。バイク雑誌の編集者を経て、現在はフリーランスのライダー&ライター。バイクを社会や文化の側面で語ることを得意としている。愛車は総走行距離25万kmを超えるKawasaki GPz900RやNinja H2など10台。普段から移動はバイクの街乗り派だが、自らレースに参戦したり鈴鹿8耐監督を経験するなど、ロードレースもたしなむ。ライフワークとしてマン島TTレースに1996年から通い続け、モータースポーツ文化をアカデミックな側面からも考察する。
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新車のようなハーレーダビッドソン「XL1200X」!
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