公開日: 2024/09/30
更新日: 2024/10/15
スズキは製品化に向け公道走行調査中の、原付1種折り畳み電動モペット「e-PO」をメディア向けに試乗会を開催。国内メーカー電動モペット発売なるか!? 非常に期待されている車両をバイクジャーナリスト小林ゆきさん&BDSバイクセンサーイメージガール竹川由華さんが試乗インプレ!
小林―――こんにちは、バイクジャーナリストの小林ゆきです。
竹川―――BDSバイクセンサーイメージガールの竹川由華です! よろしくお願いします。
小林―――さて由華ちゃん。いよいよe-POに乗れる日が来ました!
竹川―――見た目が限りなく自転車に近いですよね??
小林―――自転車に見えるけど、スズキさんが現在開発中の原付です(2024年10月現在)。ペダルがついていて、いわゆる「モペット」というタイプですね。そしてバッテリーが付いているということで、電動の原付です。さらにこのバッテリーはパナソニックの電動アシスト自転車と共通の物が使われているので自宅で充電可能です。
竹川―――家のコンセントで充電が出来るから、電気自動車みたいにどこかにチャージしに行かなくてもいいんですね。
小林―――予備のバッテリーと入れ替えたりもできるそうです。では詳しく見ていきましょう!まずe-POには3つの走行モードがあります。
①「フル電動走行モード」
通常の原付同様にスロットル操作だけで走行できます。
②「アシスト走行モード」
スロットル+ペダルを漕いで加速することができます。坂道などパワーが必要な時に有効です。
③「ペダル走行モード」
バッテリー切れでもペダルのみで走行可能です。
竹川―――すごい! 面白いですね。でもラクしたい私にとっては、漕ぐのがめんどくさいなとかバッテリーを積んでるから重いんじゃないかなって思っちゃうんですけど・・・。
小林―――ではどのくらいの重さか持ち上げてみましょう。スペックでは23kgと言っていましたが・・・。あ、全然持ち上げられる! ちょっと重いスーツケースぐらい。
竹川―――でもゆっきーさんも筋トレされてて結構力ありますもんね。私は筋トレしないし、お米すら持てないので持ち上げられるかな・・・・。あ、すごい! 私でも持ち上げられました! ただバッテリーを積んでる分後輪の方が少し重いので、利き手で後ろを持ち上げる方がいいかもしれないですね。
小林―――e-POは女性でも持ち上げられるくらい軽量なのに加えて、なんと折りたたんで収納することも出来ます。せっかくなのでスズキの方にやってもらいましょう!
スズキスタッフの方―――まずペダルを畳みます。ハンドルはレバーを回して根本の支柱をひねって前輪タイヤの方向に寝かせます。そして車体の中心についている銀色のレバーを引いてロックを外して、車体を真ん中からペタッと半分に折り畳んで完成です。このまま車などに積むことが出来るのですが、バッテリーが少し重いので女性の場合は外してから持ち上げた方が良いかもしれないです。
小林―――ありがとうございました!こんなに簡単に折りたためるんですね。そしてさっき気がついたんですが、右ハンドルのアクセルはハンドルの内側部分しか回らないようになっていて、通常のバイクとは違い握る部分は動かないように固定されていますね。また右ハンドルに7段階ギアチェンジが出来るボタンがあります。通常のバイク同様のメーターやライト、立派なウインカー、ナンバー灯もちゃんと付いていて、装備としては自転車のような見た目に原付部品が全部付いて新感覚で楽しいですね。
竹川―――バイクみたい! って思ったけどバイクですもんね(笑)。見た目は限りなく自転車に近いので不思議な感じです。
小林―――ちょっと気になったのがこのシート。自転車タイプのシートなので、高さも780mm~955mmの間で自転車同様に高さ調整が出来ます。
竹川―――すごいスピードが出る! 30kmって結構ゆっくりなんじゃないかなって思ってたんですけど、乗って体感してみると結構スピードが出ますね。スロットルの加速も遅くないのでストレスゼロです。アクセルを開けながらペダルを漕いでも、漕がなくもいいしどっちも楽しめます。ギア7速で走ってるんですけど、重さも平たんの道ではちょうどいい具合ですね。漕いでも30kmまですぐに出ちゃいます。
学生時代、自転車で通学してたんですけど、大人になってから自転車に乗ることがなかったので、6年ぶりぐらいに乗っています。自転車の感覚を楽しみながら原付として乗れるのが凄く楽しいですね。ちょっと疲れたらアクセルをひねって乗ることもできるので楽です。
小林―――スクーターと違って平たいステップがあるわけではないので走りながら足の位置を探っています。ペダルのアシストを効かせて進むとすごく速く感じるんですけれども、実際には30kmぐらいで安定します。タイヤは自転車としては少し小径のホイールですが、直進安定性やコーナリング性能ではタイヤの細さによってかなり安定して走れるようにしてあります。タイヤが細いのと車体が非常に軽いので、急なことはしちゃいかんなっていう感じなんですが、やっぱりフル電動走行モードが結局のところ楽ですね。電動アシスト走行でペダルを漕いで加速出来るのは利点なんですが、平らなところはスロットルのみで走れればいいのかなと。ただ坂道などは電動アシスト走行によって楽に走れるのかなと思いました。
ライディングポジションは、シート高がまあまあ高いんですよね。ですが座ってしまえば足元が非常にコンパクトで、自転車に乗り慣れている方はすぐに体に馴染むのではないかと思います。やっぱり自転車的な大きさなので凄く足回りがコンパクトなんですよね。だんだんと体に馴染んできてあれこれ試したくなるなって思いました。
小林―――ということでe-POを試乗してきましたけれども、原付として凄く自然に安定して乗れました。今後発売された際に、恐らく二輪の免許を持ってる人が目を付けて乗るんじゃないかなと思うんですけど、その方達がしっかりルールを守って原付1種として乗っていただくことで、ちゃんと乗れる乗り物なんだなと世の中に広まっていくんじゃないかなと思いました。ということで、由華ちゃんいかがだったでしょうか。
竹川―――凄くコンパクトで見た目も自転車みたいな乗り物なので、30km出るのかなって思っていたんですけど、体感的にとても速くて乗っていて凄く楽しかったです。自転車って疲れるイメージが強いんですけど、7速でも軽くてスピードもしっかり出るので乗っていてワクワクしました。いつか公道で走ってみたいですね!
小林―――色んな景色の良いところをツーリングすると楽しそうだよね。ということで、スズキのe-POでした!
竹川―――ありがとうございました!
【小林ゆきさん略歴】
横浜育ちのバイクブーム世代。バイク雑誌の編集者を経て、現在はフリーランスのライダー&ライター。バイクを社会や文化の側面で語ることを得意としている。愛車は総走行距離25万kmを超えるKawasaki GPz900RやNinja H2など10台。普段から移動はバイクの街乗り派だが、自らレースに参戦したり鈴鹿8耐監督を経験するなど、ロードレースもたしなむ。ライフワークとしてマン島TTレースに1996年から通い続け、モータースポーツ文化をアカデミックな側面からも考察する。
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【竹川由華さん略歴】
滋賀県出身のアイドル。愛称はゆうかりん。第二回サンスポGOGOクイーン審査員特別賞受賞。バイク好きの両親の影響で、自身でもツーリングに行くバイク女子。愛車はGPZ750・CBR250RR。2022年3月「BDSバイクセンサー」のイメージガールに就任。バイク好きアイドルとして活動の幅を広げている。
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軽くてスピードもしっかり出るので乗っていてワクワク!
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