公開日: 2022/10/26
更新日: 2022/11/01
言うまでもないが、ネットの利活用はいまや当たり前の時代。それはプライベートな面だけではなく、ビジネス面でも同様だ。自店のwebサイトはもちろん、『BDSバイクセンサー』のようなバイク検索サイトやSNSを販促ツールとして活用している店は少なくないだろう。
しかし、利活用する人が増えれば増えるほど、ネット上の情報も多くなる。その中で、いかに自店の情報を見てもらうか、それがネットを使う上で重要になってくる。どんなにユーザーにとっておトクな情報をお店が掲載していても、見てもらわないことにはどうにもならない。
SNSで情報を見てもらう・知ってもらうためのポイントのまず1つ目は『ハッシュタグ』だ。ツイッターやインスタグラムなどで、『♯』を見たことがないだろうか。これがハッシュタグである。
例えば、ホンダ「NSR50」を仕入れたとする。それをそのまま掲載するだけだと、数ある情報に埋もれてしまうこともあるが、コメントを入れる際に「♯NSR50」「♯Nチビ」「♯2スト希少車」「♯ギア付き50cc」など、ハッシュタグをつけることで情報が見つかりやすくなる。それは裏を返せば、情報を探している側からすると、欲しい情報を見つけやすくなるということでもある。
ここで疑問に思うのは、ハッシュタグをつけない一般的な検索とどう違うのか、ハッシュタグをつけるとどうして情報が見つけやすくなるのか、ということだろう。
簡単に言えば、検索範囲の違い。試しにツイッターで、ハッシュタグを付けずに「2スト希少車」を検索すると、検索ワードにある「2スト」「希少」「車」の含まれている投稿がヒットする。ハッシュタグをつけた「♯2スト希少車」で検索すると「検索結果なし」と表示される。ハッシュタグをつけることで、余計な投稿をはじくことができるのだ。だから、探している側は情報に辿り着きやすい、というわけだ。
ただ、「♯2スト希少車」がヒットしなかったように、ピンポイントなハッシュタグだけだと、それはそれで効果は望めない。例に挙げたNSR50が1989年モデルなら「♯80年代バイク」など、幅を広げたハッシュタグも含め、複数のハッシュタグをつけておくとヒットしやすくなる。だが、ヒットだけを狙って幅を広くしすぎると、ハッシュタグの意味がないので、要注意だ。
SNSを活用する際、ハッシュタグ以外で押さえておきたいポイントは、利用者の特性。表2は、株式会社ガイアックスが作成した日本国内における主要SNSの『年齢別ユーザー数・男女別』のデータだ。
ラインユーザーの中心となる年齢層は40代と50代、ユーチューブも40代と50代、ツイッターは10代と20代、インスタグラムも10代と20代、フェイスブックは30代と40代、ティックトックは10代が群を抜いている。それぞれSNSごとに中心となる年齢層が違っているのが分かる。さらに、インタスグラムの男女別を見ると、他のSNSに比べて女性の割合が高いのも分かる。SNSならなんでも同じというわけではなく、それぞれユーザーの特性が違うのだ。
例えば、若い女性に人気の高いヤマハ「YZF-R25」の情報を発信する場合、10代と20代が多く、女性比率も高いインスタグラムが、他のSNSよりも効果的かもしれないというのが見えてくる。
今はネットが当たり前の時代。表1にあるように、主要SNSのうち、ティックトックから上は月間アクティブユーザー数が1000万人以上。トップのラインに至っては9200万人にもなる。いかにSNSが広く浸透しているのかが、ユーザー数だけを見ても分かるというもの。
SNSの使い方として、店の特徴や情報を届けたい相手の年齢層に合わせて、何か1つのSNSに注力するのもいいだろう。また、より多くの人に情報を届けるため、一つの動画や画像を複数のSNSに掲載していくのも一つの方法。いずれにしても情報は、情報を求めている人に届いて初めて、価値が生まれるのだ。
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