公開日: 2023/11/02
更新日: 2023/11/08
10月25日からスタートしたJAPAN MOBILITY SHOW2023で、スズキが原付一種電動モペッド「e-PO(イーポ)」を発表! 同時に発表された「e-choinori(イーチョイノリ)」と同様にパナソニックと協同開発し、電動アシスト自転車をベースに開発された一台。バイクジャーナリストの小林ゆきさんがまたがりインプレを行いました!
この自転車のようなカタチ、見覚えある方いらっしゃるんじゃないでしょうか。実はパナソニックが出している電動アシスト自転車をベースにしております。1980年代に同じようなコンセプトのものは一度出してるんですよね。エレクトリックサイクルというものを出したんですけど、すぐになくなってしまって、改めてオートバイメーカーのスズキと協業で今回のモデルが出てきました。パナソニックで元々販売されている電動アシストの自転車を流用しているフレームだったり車体だったりするので、バッテリーも共通となっております。
自転車ベースの原付ということで、法規的な灯火類や走行に対する性能がアップしています。例えば、足回りが非常に強化されていて、前後ディスクブレーキになっていたり、それに伴い原付ですから30kgまでOKということで、タイヤも変えているそう。またミラー、ヘッドライト、ブレーキランプ、ウィンカーが付いております。
操作方法はスロットルでスクーターのように走れるんですが、自転車ベースということで、なんと7段変速! 原付で7段変速って相当面白いと思います。また元々が電動自転車なので、電動アシストの機能も残しているそう。だいぶ規制されてはいますが、原付に最適化されてスタートダッシュでペダルを漕いで加速するなどができるみたいです。
世界初のまたがりインプレをしたいと思います!
ということで私、身長160cmの手足は短めでございます。ではまたがってみると・・・結構サドルは下げてあるんですが両足を地面に付けようとすると、ちょっとつま先ツンツンですね(笑)。ですが、自転車と同様にサドルの調整ができるので、身長に合わせて高さを変えることが出来ます。ポジショニングはというと、なるほど自転車としては普通だけど、原付きバイクだと思うとなかなか斬新ですね。本当にスポーツ自転車に乗っているような感覚なので、非常に新しい。そして、足はサドルを下げればちゃんと付くんだなというのが分かりました。
ということでスズキのe-PO。市販されるといいなということで、世界初の足つきインプレをしてみました! 自転車ではなかなか辿り着けないような距離、あるいはちょっとスピードが出るよねってところでなかなか快適に楽しめると思いますし、7段変速が付いておりますので、だいぶ今までと違った楽しみができるのではないかと思います!
【小林ゆきさん略歴】
横浜育ちのバイクブーム世代。バイク雑誌の編集者を経て、現在はフリーランスのライダー&ライター。バイクを社会や文化の側面で語ることを得意としている。愛車は総走行距離25万kmを超えるKawasaki GPz900RやNinja H2など10台。普段から移動はバイクの街乗り派だが、自らレースに参戦したり鈴鹿8耐監督を経験するなど、ロードレースもたしなむ。ライフワークとしてマン島TTレースに1996年から通い続け、モータースポーツ文化をアカデミックな側面からも考察する。
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スポーツ自転車のような乗り心地!
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