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KAWASAKI「Ninja ZX-6R」40thアニバーサリーモデル!

公開日: 2024/03/28

更新日: 2024/04/09

カワサキ40周年記念の特別カラーをまとった「Ninja ZX-6R」を、バイクジャーナリストの小林ゆきさんが紹介&解説します!

豪華なパーツとオシャレな外観!

豪華なパーツとオシャレな外観!
豪華なパーツとオシャレな外観!

今回は足つきNGとのことで、車両の紹介もしつつ、できる範囲で皆さんにお伝えしていこうと思います!

まず私のスペックは身長160cm、手足短めです。RS TAICHさん公認で同じぐらいの身長の方よりも手足が4cmずつ短くなっております。6Rは皆さんご存じのとおりレースベース車としても活躍していた6Rの流れの車両でございます。なので、ハンドルはセパハンの低め、シート高は830mmと重心を前にするために少し高めになっています。サイドスタンド状態でバイクの横に立ってみると、私は脚の長さが恐らく70cmいかないぐらいだと思うんですが、シート高に対しては大分脚が短いという感じでございます。

ではバイクを起こすのは大丈夫ということなので、ハンドで起こしてみるとやっぱり車両の軽さを感じますね! こちらは装備重量199kgということなので、乾燥重量だとあと25kgぐらい軽いのではないかなと思います。やはり4発とはいえでレーサーベース車ですから非常に軽いですね。

ですが、実はレーサーベースとしては日本ではちょっと使いづらい排気量となっていて、今回2024年に関しては636ccのみの発売ということで、つまり600ccクラスのレースに残念ながらこのままでは出られません。それでも今までの6Rと同じくめちゃくちゃ豪華。特にフロントフォークはSFFBPというSHOWAの高級なフロントフォークが付いていたりしている訳です。

そして外観では、Ninja40周年記念カラーである、カワサキ代名詞のライムグレーにライムグリーン、ホワイト、ブルーと、この塗り分けというのが80年代後半から90年代に掛けてカワサキを代表するこのカラーリングが今回特別記念カラーとして使われております。そして、タンクの上にはNINJAのロゴがはいっており、GPZ900に付けられていたものと同じ筆文字のロゴがライダー目線で見えるところに入っております。

また、エディローソン選手がアメリカのAMAスーパーバイクでチャンピオン取った時にいわゆるチャンピオンエンブレムというロゴを付けたバイクが発売されたりしていたんですが、そのロゴを模したエンブレムがタンクキャップの前に付いております。6Rの場合、タンクの前部分がへこんでおります。これは何かというと、前傾した時にスクリーンの中に顔を埋めたいということでへこんでいるんですけれども、そこに40周年記念エンブレムが付いています。

公道向きの使い勝手の良さ!

公道向きの使い勝手の良さ!
公道向きの使い勝手の良さ!

そして、今回のバイクはレースベース車風ですが、あくまで一般公道を走るためのバイクなんですよね。例えばヘルメットホルダーが付いています。タンデムステップの後ろ側にシートホルダーが横に出ているので荷物を積んだ時もちゃんと使い勝手がいいものが付いております。後はETCが標準装備で付いていたり、ワイヤー式のスロットルで軽やかな分、長距離ライディングでも腕が疲れにくいようになっています。

大型二輪免許を取って初めて乗るのに600ccクラスがいいと思う人が多いと思います。やっぱり利点というのは600ccならではの軽さ、そして使い切れるであろうパワー。最初から200馬力オーバーに乗るっていうのは危ないと思うので、600ccぐらいでまずは体を慣らすのも良いかもしれません。

あとは私の想像ですけども、このクラスのバイクがいつまであるかなっていうので、カワサキさんは環境性能対策として早くから600cc、636ccの両方をラインナップさせました。636ccを残したということは、「まだまだこれで行くんだぞ!」っていうメッセージじゃないかなとは思っています。そして今回40周年記念カラーをまとった選ばれし6Rは、やはりこのNinjaにふさわしい車両なんだってことでカワサキさんは考えたんじゃないかなと思います!

ということで、今回40周年記念の特別なカラーは人気が非常に高まると思いますので、是非チェックしてみてください!

【小林ゆきさん略歴】
横浜育ちのバイクブーム世代。バイク雑誌の編集者を経て、現在はフリーランスのライダー&ライター。バイクを社会や文化の側面で語ることを得意としている。愛車は総走行距離25万kmを超えるKawasaki GPz900RやNinja H2など10台。普段から移動はバイクの街乗り派だが、自らレースに参戦したり鈴鹿8耐監督を経験するなど、ロードレースもたしなむ。ライフワークとしてマン島TTレースに1996年から通い続け、モータースポーツ文化をアカデミックな側面からも考察する。
◎小林ゆきブログ
◎X(Twitter)
◎Kommonちゃんねる

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