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知る人ぞ知る? 知らない人にも教えたい海外ブランド
公開日:
2024/04/15
更新日:
2024/04/15
クオリティが低いわけでもない。日本車とはひと味違う独特のデザインセンスがある。そのような海外ブランドは少なくない。しかし、それらの中には現車を見たり触れたりする機会があまりなく、魅力と知名度・販売実績のバランスが取れてないのでは、と感じるものも多々ある。今回は、もっと人気が出ていてもおかしくないと感じる海外ブランドの中から7つを紹介する。
アジアやヨーロッパなど世界各国から日本に集結した魅力溢れる個性的なモデル
例えばハーレーダビッドソン、トライアンフ、BMWモトラッド、ドゥカティ・・・。ユーザーのみならず、一般的にも知名度の高い海外二輪メーカー・ブランドがある。その一方で、日本に導入されていてもあまり知られていない、『知る人ぞ知る』ブランドも存在する。でも知っている人だけが知っているなんて、もったいない話だ。もっと魅力が知られるようになれば、二輪に興味を持つ人が今以上に増える可能性だってある。
そんな個性あふれるアジアやヨーロッパなどの海外メーカー・ブランドの中から、もっと広まって欲しいと感じる車両をピックアップしたので、参考にしていただきたい。
・ ・ ・ ・ ・購入者の約半数が女性!? バイク女子を生み出し続けているGPX『GPX』110ccから250ccと、原付二種から軽二輪までをラインアップする『GPX』。
「直近データではありませんが、1~2年前ですと購入される方の約半数が女性でした」(GPX JAPAN)
ここまで女性からの支持が高いブランドはなかなかない。
「若年層や、今バイクに乗っていない人をバイクの世界に引き込みたい。だから、GPXを乗り継ぐというよりは、『最初に乗ったバイクはGPX』と言われるようになりたいですね」この春には、日本向けに生産した限定150台の『GTM 250R』を発売( 現在予約受付中)。カフェレーサースタイルで、プライスは税込56万6000円と価格競争力もある。目の離せない存在、それがGPXだ。販売代理店も募集中。
■ GPX JAPAN
https://www.gpxjapan.co.jp/■ モトショップ・クロニクル
https://chronicle521.com/・ ・ ・ ・ ・125~1200ccまでラインアップ様々なニーズに対応『BRIXTON MOTORCYCLES』オーストリアKSRグループがイギリスをイメージしてブランディングしたのが『BRIXTON MOTORCYCLES(ブリクストン・モーターサイクルズ、以下ブリクストン)』。
ラインアップは『クロスファイア』『クロムウェル』『フェルスベルク』などのシリーズのほか、クロムウェルをベースにしたカスタマイズモデルの『サンレイ&レイバーン』があり、排気量は125、250、500、1200ccと幅広い。
シリーズごとに統一感のあるデザインが特長。例を挙げればクロスファイアシリーズは未来感のあるモデルとなっている。ファンティックやランブレッタなどの海外モデルを取り扱うモータリスト合同会社が輸入販売元だ。
「ファンティックなどをすでに取り扱っている販売店様がブリクストンを扱う際には、特別設定のマージンを適用させていただきます」(モータリスト)
■ モータリスト合同会社
https://motorists.jp/
『LEONART(レオンアート)』&『HARTFORD』
本当に125cc? 圧倒的な存在感
『LEONART』
スペインで生まれた『LEONART(レオンアート)』の正規輸入総代理店ウイングフットに訪れた際、置いてあったのが『ベッセル125』。サイドカバーを見なければ、誰も原付二種とは思わないであろう、ビッグボディを持つ。全長2130mmと、ホンダ『GB350』と比較しても50mmしか短くない。エンジンも250ccクラスと言っても誰も疑わないであろう、サイズ感だ。
クルーザータイプの『パイルダー125』はリアタイヤが190サイズ。どこからどう見ても、ナンバーさえ見なければリッタークラスの迫力だ。
「若い人からの問い合わせも多いですが、大排気量車に乗る人のセカンドバイクとしても人気が高いです」(ウイングフット)
■ ウイングフット https://wingfoot.co.jp/
・ ・ ・ ・ ・この春、ちょっとビッグでコンパクトなニューモデル追加『HARTFORD』レオンアートと同じく、ウイングフットが取り扱うブランドのひとつが『HARTFORD(ハートフォード)』。レオンアートが125ccエンジンに数クラス上のボディサイズサイズを組み合わせたのに対し、ハートフォードはその逆。スモールボティと軽二輪クラスのエンジンの組み合わせである。
昨年取り扱いを始めた『ミニ・エリート150』は、ホンダ『グロム』よりも全長の短いボディに150ccエンジンを搭載。高速道路を走ったら、原付が入り込んだと勘違いされそうなサイズ感だ。
そしてこの春、取り扱いを始めるのが水冷4ストローク単気筒223ccエンジンを搭載した『クラシックS 250i』。見た感じは小さくないが、全長は2010mm。ヤマハ『XSR125』やホンダ『CB125R』よりも短い。ノーマルのままでも、ネオレトロな雰囲気にカスタムしたようなスタイルが特徴的だ。
■ ウイングフット
https://wingfoot.co.jp/
『AJPモトス』&『F・Bモンディアル』
本格的なオフロード走行が楽しめる、ポルトガル発のブランド
『AJPモトス』
125~250ccまで、『SPR125』『SPR240』『SPR250』をラインアップ。125と240は空冷エンジンだが、250は水冷エンジンを搭載。
レースで鍛えられたモデルは、林道ツーリングからエンデューロレースまで本格的なオフロード走行を楽しむことができる。 シート高は125でも890mmあり、足つき性は良いとは言えない。しかし、それもオフロード走行を徹底的に楽しむことに妥協しない姿勢の表れだ。
「購入されているユーザーの方たちに年齢層の偏りはなく、幅広い年齢の方々に選ばれています」(AJPモトスジャパン)
■ AJPモトスジャパン https://ajp-japan.jp/
問い合わせメールアドレス info@ajp-japan.jp
・ ・ ・ ・ ・人気の125ccクラスが充実70年以上の歴史を有するイタリアの老舗メーカー『F・Bモンディアル』古くからバイクを趣味としている人なら聞き馴染みがあるかもしれないイタリアの老舗バイクメーカーが『F・Bモンディアル』。正規輸入元となっているのは愛知県名古屋市の株式会社アイビーエスだ。
現在、日本で発売しているラインアップは125~250cc。レトロなモデルからカフェレーサーまで様々なスタイルのモデルを提案している。特に、昨今人気の集まっている原付二種クラスはラインアップが充実しており、日本に導入しているモデルの半数以上が125ccクラスだ。
「20~50代まで幅広いお客様にお乗りいただいています」(アイビーエス)
ほかとはひと味違うバイクをユーザーに提案したいなら、モンディアルは検討すべきブランドのひとつであることは間違いない。
■ 株式会社アイビーエス
http://www.ibsweb.jp/index.html■ F・Bモンディアル
https://fbmondial.jp/index.html
イタリアのブランド『Benelli』
スタイリッシュなデザインでファンが拡大中
『Benelli』
モーターサイクルショーなどにも出展しているので説明の必要はないかもしれないが、株式会社プロトが輸入販売を展開し、ユーザーに十分な知名度を持つイタリアのブランドが『Benelli( ベネリ)』。スクランブラー、ネイキッド、ツーリング、クラシックといったカテゴリーのモデルを日本に導入している。
ベネリの特徴のひとつは、イタリアンテイストのスタイリッシュなデザインであること。例えば『TNT125』はトレリスフレーム、四眼のヘッドライト、スラッシュカットされたマフラー、倒立フォークなど、カスタムする必要がないと感じるほどの仕上がり。
今、ベネリで若い人を中心に一番人気のモデルとなっているのはクラシックカテゴリーの『インペリアーレ400』。シンプルでオーソドックスなスタイルの中にも、ヘアライン仕上げのマフラーを採用するなど、各所にこだわりが見られる。400クラスにはハーレーダビッドソンやトライアンフも参入してきて注目されているので、ほかとは違うバイクを提案できることは大きな武器になる。
■ ベネリ https://www.plotonline.com/benellimotorcycle/
◎ ◎ ◎ ◎ ◎ピックアップしたメーカー・ブランドは、いずれも販売代理店を募集中。何か新しい商材があれば、と新たな扱いを探している販売店は、候補の一つとして検討してみてはいかがだろうか。
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